全国のJR線の一部の列車を除いたグリーン車に乗れて、しかも乗り降り自由というおトクなきっぷなのが、「フルムーン夫婦グリーンパス」です・・・だったのですが、2022年9月からの販売がなくなり、廃止されたということです。
よって、以下は「だった」という話になります。
「フルムーンパス」には、2人分・税込で5日間用(84,330円)、7日間用(104,650円)、12日間用(130,320円)の3種類があります。
年齢確認が必要なため、ネット予約はできず、JRの駅窓口でのみ販売となっており、購入時は免許証や保険証などでの身分証明が必要です。住民票や戸籍抄本などの書類の提示は不要です。
なんとなく、フルムーンと名付けられており、上原謙さん&高峰三枝子さん(1982年~1987年)、二谷英明さん&白川由美さん(1988年~1993年)のCMの影響もあって、シニア用のきっぷかと思えたりしますが、夫婦2人の年齢合計が88歳以上であれば購入できます。事実婚でも特に問題はないようですが(私が確認したわけではありません)、そこはよーくご確認願います。なお、兄妹や親子での利用はできません。また、きっぷは1枚のみのため、常に2人一緒に行動し、同じ列車に乗ることも条件です。
ただし、JR東海道・山陽新幹線「のぞみ」とJR山陽・九州新幹線「みずほ」には自由席を含めて乗れません。この区間は「ひかり」「こだま」「さくら」「つばめ」で移動することになります。また、JR東北新幹線などのグランクラスは運賃のみ有効で、別途、特急券とグランクラス券の購入が必要です。そのほかの列車のグリーン車は、乗車区間が短くても利用可能です。ほかには、「B寝台車」、「バス高速輸送システム(BRT)」および「JR西日本宮島フェリー」にも自由に乗り降りすることができます。
使用期間は連続する日にちで利用し、使用期間は毎年10月1日から翌年6月30日までの任意の連続する日数で、途中で列車に乗らない日があっても日数にカウントされてしまい、年末年始、学校の春休み期間、大型連休期間中は利用できません。
お得なことで知られている「青春18きっぷ」の場合、利用できるのは日本全国のJRの普通・快速列車の「普通・快速列車自由席」「BRT」と「JR西日本宮島フェリー」です。つまり、時間をかけて安く遠くへ行くためのきっぷといえるでしょう。「元気があれば、なんでもできる」年代でしたら、一向にかまわないと思いますが、歳を取ってきますと、「元気があっても、疲れやすい」ようになります(個人的な感想です)。
そうはいっても、青春18きっぷは5回利用できて1万2050円という価格設定ですし、2人分でも2万4100円。そう考えると、フルムーンパスの5日間用の84,330円は、ぱっとみると高額に思えますが、やはりお得であることは間違いありません。
たとえば、JR東京駅からJR東海道・山陽新幹線に乗ってJR岡山駅まで「ひかり」に乗車するとします(フルムーンパスはのぞみに乗車できないため、ひかりで行けるところまでとしてみます)。往復割引などは考慮しない単純計算の場合、グリーン車利用で乗車券+グリーン席で1人2万3200円ですから、往復で4万6400円、2人で9万2800円です。フルムーンパスは2人で8万4330円(一般5日間用)なので、約8000円安くなります。もちろん、現地でJRの路線にも乗車できますし、最大残り4日もありますので、さらに遠方に出かけたり、あちこち周遊したりしても追加料金は不要になります。
今の状況が落ち着き、時間にでも余裕が出来たら、ゆっくりと少し遠出した旅行にでも行きたい気分です。
ちなみに、「フルムーン(full moon)」とは、満月のことをいいます。フルムーンパスは日本国有鉄道(国鉄)時代の1981年に発売開始され、当時の国鉄は人生を四季にたとえて、青春/若者時代を「春」、中高年世代を「秋」にたとえて、青春/若者時代の新婚旅行が「ハネムーン」であり、中高年世代向けを、秋といえば中秋の名月から「フルムーン」と名付けたとのことです。
本日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。