JRグループの路線網のなかには「大都市近郊区間」と呼ばれるエリアがあります。このエリア内では、ルールを守っていれば実際に乗車するルートに関わらず、最も安くなるルートで計算された運賃で乗車できるという特例があります。
これは、「大回り乗車」といわれ、「東京近郊」「大阪近郊」「福岡近郊」「新潟近郊」「仙台近郊」の区間内において、重複した路線を乗車しない限りルートを自由に選ぶことができるのです。同じ駅を通過しないような、一筆書きをイメージしていただければ、わかりやすいと思います。ただし、途中下車する場合には、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足していれば、その差額が徴収されてしまいます。
例えば、東京近郊区間のJR山手線内回りにて、「新宿」の隣駅の「代々木」間へ行くのに、140円(紙切符)で、最短ルート約1.9kmで約2分、0.7kmを通常使用すると思うのですが、外回りの約33.8kmを約62分かけて乗車しても140円になります。
ただ、そもそも山手線一周の料金は設定されていませんが、JR東日本の運賃(営業キロで決まっている)を計算しますと、山手線一周の営業キロは34.5kmですから、31~35kmの580円が一周の最大料金ともいえると思います。
また、新宿から外回りで池袋を経由して、秋葉原で総武線に乗り換え、代々木へ行くルートや、同じく池袋を経由して神田で中央線に乗り換えて代々木へ行くルートなどでも同じです。
つまり、次のルールを守れば、電車は乗り放題ということになるのです。
■大都市近郊区間の外には出ない
■同じ駅を2度とおらない
■途中下車をしない
■有効期間は1日
よって、ひたすら電車旅をして、わずか140円で満足することができるのです。なお、東京近郊区間内で、最も長い1035.4kmでルートになるのは次のルートになるそうですが、とてつもない距離のため、12月31日から翌年1月1日にかけての終夜運転が行われている場合にしか乗車することはできないそうです。
北小金→(常磐線)→友部→(水戸線)→小山→(両毛線)→新前橋→(上越線)→高崎→(高崎線)→大宮→(川越線)→高麗川→(八高線)→八王子→(横浜線)→橋本→(相模線)→茅ケ崎→(東海道線)→大船→(根岸線・京浜東北線)→鶴見→(鶴見線)→浜川崎→(南武線支線)→尻手→(南武線)→川崎→(東海道線)→品川→(横須賀線)→武蔵小杉→(南武線)→立川→(中央線)→西国分寺→(武蔵野線)→武蔵浦和→(埼京線)→赤羽→(京浜東北線)→南浦和→(武蔵野線)→西船橋→(総武緩行線・総武本線)→佐倉→(成田線)→松岸→(総武本線)→成東→(東金線)→大網→(外房線)→安房鴨川→(内房線)→蘇我→(京葉線)→東京→(総武快速線)→錦糸町→(総武緩行線)→秋葉原→(山手線)→神田→(中央線)→新宿→(山手線)→日暮里→(常磐線)→馬橋
さてさて、大回り乗車では、新幹線や特急にも乗車することができます。もちろん、乗車券はそのまま利用できますが、どんなに短い距離であっても、新幹線券や特急券は必要になります。当然、指定席やグリーン席についても券を購入すれば利用することができます。
ただ、新幹線に乗車できるのは大阪近郊の、新大阪→米原と西明石→相生だけになります。また、西明石→新大阪は含まれませんので、注意は必要です。それ以外の東京近郊、新潟近郊、仙台近郊、福岡近郊の区間では新幹線は利用することはできません。理由はJRに確認してみてください。
最終的に出発駅には戻れませんが、隣の駅に戻ってくるため、「遠くに行けない」ということにはなりますが、駅弁を買ってゆっくりと景色を眺めながらひたすら電車乗るというゆったりとした日を過ごしてみるのもいいかも知れませんよね。
本日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。