私のブログにお越しいただいてありがとうございます。どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。
さて、2020年F1シーズンのF1は開幕戦から中止や延期が続いています。
例年ですと、F1にはサマーブレイク(夏休み)が8月に約2週間ありますが、開幕が6月以降になることは確実となっているため、国際自動車連盟(FIA)、F1、チームが協議し、今年のサマーブレイクを3月末から4月末の時期に移すこと、期間を14日間から21日間に延長することを決めました。各チームは4月末までの間の3週間を選んで、ファクトリーでの作業を停止しなければなりません。
とはいうものの、欧州では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各国では外出制限などが設定されており、家族サービスとはならないような気もします。
しかし、夏休みはそう簡単には取れそうもありません。
というのも、3月15日に英国政府は人工呼吸器またはそのコンポーネントの供給を支援できる可能性のある企業に支援要請が行われ、英国に拠点を置く7つのF1チームは、英国政府やその他の組織と協力し、新型コロナウイルスの影響で不足している人工呼吸器の供給に取り組んむことになったそうです。
F1は、「英国を拠点とするF1チーム、エンジンメーカー、およびそれぞれの技術組織は、英国政府の支援要請に応えて、人工呼吸器の製造に対するサポートを評価している」「チームはF1や英国政府、およびその他の組織と協力して、コロナウイルス患者の治療を支援する医療機器を製造、または製造をサポートするチームの実現可能性を確かめている」と声明を出しています。
F1チームはこの取り組みに参加し、専門知識を提供するよう求められているとのことで、F1チームメンバーが工学を学んだユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)および附属病院と連携したり、研究のための資金を提供するイノベートUK、学術界とテクノロジービジネスを結びつける組織であるハイ・バリュー・マニュファクチャリング・カタパルト、ロールス・ロイスやジャガー・ランドローバー、エアバスなどと連携して、取り組みを開始。「プロジェクト・ピットレーン」という名の下で活動を開始しました。
現在、英国国民保健サービス(NHS)には成人用人工呼吸器が5000人分、子ども用900人分が備蓄されているとのことですが、英国では今後数ヶ月の危機的状況に対処するために、追加で2万人分の人工呼吸器が必要であるとのことです。
確かに、F1チームはデザイン、ラピッドプロトタイピング、高い製造能力に関して専門知識を持っていますし、判断・対応についても一般企業よりはスピーディーな行動力があると思いますし、社会貢献としての取り組みとしては素晴らしいことだと思います。
ちなみに、イタリアが拠点のフェラーリもイタリアの人工呼吸器生産量を増加させるための支援を行っているとのことです。
さて、F1のレーススタートはスタンディングスタート(スターティンググリッド(=レーススタート時の位置・順位)に静止した車両がスタート合図と共に一斉に走り出すスタート方式)で行われます。
5ユニット式のシグナルが1秒毎に1つずつ点灯し、5つのレッドシグナルが点灯した後、すべてのレッドシグナルが同時に消灯されレーススタートとなります。
新型コロナウイルスのレッドシグナルが消え、日常が再スタートする日を待ち望んでいます。