過去9回に渡って取り上げてきた「長野県中学校部活動朝練特集」ですが、先日、長野県教育委員会から実態調査結果が発表されました。
内容は今年度一学期時点のものです。
調査対象は県内の公立中学校188校。
朝練を行わない; 53%
従来どおり実施; 16.7%
時間を短縮して実施; 30.3%
対応状況はバラついています。
ただ、朝練について「検討済み」は66校のみ。
122校はまだ検討中の段階とのことですが、約90校は指針に従う方向性といい、二学期から試行的に実施しているそうです。
残り約30校は白紙の状態だそうです。
上記の「時間を短縮して」というのは指針に基本的に従っており、約80%の中学校が指針に従っていると説明しています。
一方、朝練を継続していると回答した11校は「開始時刻に無理がなく、軽い運動のため、生活リズムなどに支障はないと判断した」「早起きを含めた生活リズムの確立に必要」というものだそうです。
これらに対して、教育長は「長年続けてきたことでさまざまな意見があるが、(学校には)子供たちにとってよりよい方向で考えていただいている。『朝練がなくなると部活動が弱くなる』『生活が乱れる』などの懸念、杞憂が現実となるかどうかは、指針を実施することで事例が蓄積されてくる」とコメントしています。
学校にとって、先生にとって教育委員会に逆らうのは、サラリーマンにとって人事部に逆らい、上司に逆らうようなものです。
従順であれとは言いませんが、この様子ですと、すべての中学校の朝練がなくなるのも時間の問題になりそうな気配です。
コメントにある「部活が弱くなる」はすべての中学校が廃止すれば、計り得るすべが無くなってしまうため、根拠にはなりえないでしょう。
それよりも元々の「朝練習は睡眠不足を招き、成長に弊害がある」ということを見失わず、この結果をしっかりと確認して欲しいです。
なお、県教委は今年度末をめどに改めて朝練中止のメリット、デメリットを含めて指針の実施状況の確認を行う方針だそうです。
過去の経緯と私の考えは以下のとおりです。
「中学校部活動 朝練 (2013年10月23日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/1fc626f327e29fadcc7c54546b825d5f
「朝練、ほんとうにダメなの? (2013年11月10日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/a8f6a7a55021adde809b83a78078cb70
「中学生はダメ!! (2013年11月15日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/261bc3e3821e5ef3966327234d3bf801
「NHKニュース おはよう日本 (2013年11月16日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/c3d64b4c5ad4332300340804651ac951
「賛成? 反対? 中学校の”朝練”廃止 (2013年11月19日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/295e9ba1cd936e231b7f3c092dac5893
「社会体育 (2013年11月20日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/fde7683ca639bcb956d58ebd32a83b92
「中学朝練4月めど禁止 長野県教委が決定 (2014年3月20日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/6fb8fac30d6a0add82069de7000f52b1
「中学朝練4月めど禁止 長野県教委が決定 その2 (2014年3月22日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/bfff83f5d163450f02525408076fefb9
「中学校 部活動朝練 (2014年4月12日)」
http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/6a208a6b606830792a0a9d2c078c6cd2
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