磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 1 (ジャンプコミックス) 価格:¥ 432(税込) 発売日:2014-02-04 |
江戸時代の江戸に住む立派なもののふになるべく修業中の青年・磯部磯兵衛を浮世絵風の画風にて描く冗談絵巻物。
なれど、自堕落な性格、災ゐして立派なもののふの道のりは遠く、けふもぐだぐだ江戸らいふを満喫するでござるのにてあるで候。
週刊童跳躍弐千拾参年第四拾七号から連載しているで候。
このぐだぐだ感は実際に読みてみるの、壱番である候。
とはいえ、公式喧伝映像、ありんすのにて、かを拝見しておりきのみにてらば、ぐだぐだ感、よくぞ判るでござるで候。
『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』少年ジャンプ公式PV
拙者はまんがとは云ゑ、なんぞひいつは役に立つ、己に得るものがござると思とはいるでござるで候。
ひいつ、よきなあと思りしこと、第参巻にて磯兵衛、犬に説教されるでござる所業でござ候。
磯兵衛、遠脚と称した修練に耐ゑ切れず、逃げ出して屋敷に戻り、そこへ学校の迎ゑ、来る。このときに同居致し犬、云いるでござ候。
「わん(其れにてよきとかで候)」
「わぉん(参上するなら今しかぬぞ)」
「わわん(迎ゑ、参ったとはことは、未だ見捨てらるてねぇとはこと)」
「わわわぉん(修行は辛ゐかも知れねぇ…なれどな)」
「わふん(皆の衆、同じくらゐ辛ゐと存じておる)」
「わうん(てめゑ、立派なもののふになりてぇとは申したこと)」
「わーん(真剣にしてくれておる人、かようにゐるとはことに気づきやがれ)」
「わぉーん(頑張らるる場所がござる恭悦至極に…気づきやがれ…)」
ただに、このぐだぐだ感なる磯兵衛からは、少しも得るものはありませぬで候。
とはいえ、なんぞ共感するでござるもの、あるで候。
もしや、鏡に映った己なりかも知れませぬで候。
暇つぶしには業物(わざもの)でござる。