新型コロナウイルスへの対策において、日本という国の独特な行動様式は、それこそ「Why Japanese people!?(なぜなんだ日本人!?)おかしいだろ!」などと思われるものだったと思います。
2020年4月ころには、日本でも「ロックダウン(都市封鎖)」という発言がありましたが、欧米などの多くの国々では罰則を伴う厳しい外出禁止令が発出されましたが、日本は「自粛要請」という対応でした。海外では、この日本の対応にかなり懐疑的でしたが、1回めの緊急事態宣言のときには、初めてだったこともあってか、日本人は外出を控えました。いろいろな要因も考えられるでしょうけど、日本では感染者や亡くなった方の数は、欧米諸国などよりも低い水準で推移しています。
新型コロナウイルスは、改めて世界各国の「お国柄」と「人柄」を浮き彫りにしました。
■外出
コロナ禍において、世界各国の政府が国民に外出を控えるよう求めることになった。
アメリカ政府はこう発表した。
「外出は正義に反する」
アメリカ国民は外出しなくなった。
イギリス政府はこう発表した。
「外出は紳士的ではない」
イギリス国民は外出しなくなった。
中国政府はこう発表した。
「外出したら拘束する」
中国国民は外出しなくなった。
フランス政府はこう発表した。
「外出しろ」
フランス国民は外出しなくなった。
日本政府はこう発表した。
「外出の自粛を要請します」
日本国民は外出しなくなった。
■マスク政策
コロナ禍において、各国の政府が国民にマスクの使用を求めることになった。
アメリカ政府はこう発表した。
「マスクをすればあなたは英雄です」
ドイツ政府はこう発表した。
「マスクをするのがルールです」
イタリア政府はこう発表した。
「マスクをすると異性にモテます」
日本政府はこう発表した。
「みんなマスクしていますよ」
このジョークの元ネタとして、「沈没しそうな客船から乗客を海に逃がす際、船長は各国の人々に何と言えば良いか」というものがあります。米国人には、「飛び込めば英雄です」、日本人には「みんな飛び込んでいますよ」というものです。これは、米国人の個人主義、日本人の集団主義を揶揄したものです。
以前、日本では風邪や花粉症の予防にマスクを使用してきましたが、その光景は欧米人などからみると、「おかしい」「不可思議」などと笑いのネタにされていました。欧米では、「マスクは医療関係者や病人がするもの」、日本のような「予防的に使うものではない」という認識だったのです。
ちなみに、欧米では、「顔を隠すのは犯罪者」というイメージがあります。また、欧米でマスクに抵抗があるのは、「相手の表情や感情がわかりにくくなる」という理由もあるようです。日本人は相手の目を見て感情を理解しますが、欧米人は口の動きを見るというのです。
たとえば、日本で使われる顔文字は、「(^_^)」「(*_*)」「(T_T)」のように、目の変化によって表します。一方で欧米では「:-)」「:-D」「:-(」のように口元の違いで表すこともあります。
それでも、日本に生まれ育ち、日本人としてよかったと思うことの方が多いと感じ、また、いろいろと不満を持てるのは、幸せなことだと思えますし、幸せだったと過去形で思える日が一日でも早く来ることを願っています。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。