9月から始まったばかりのFIFAロシアワールドカップアジア最終予選で、現在B組3位と低迷しており、窮地の日本代表。バヒド・ハリルホジッチ監督は試合の都度、進退問題が話題になっています。
11月15日にホーム(埼玉スタジアム2002)で行われるサウジアラビア戦(B組1位)が前半戦の大一番となるだけに、試合結果および試合内容によっては電撃交代劇もありえそうな状況です。現在の状況は「解任ロスタイム」に突入しているとでも言っていいかも知れません。
戦術と采配に対する疑問視は代表選手にも広がり、本田圭佑選手は戦術を変更して欲しいとの申し入れをしたとか、しないとかのニュースもあったりします。確かに試合を見ていても選手が思うように動いていない、動けていないとこが見受けられますが、監督だけの問題とは言い難いところもあります。主に何年も代表の選手が上手く機能していないように見え、新しく招集された若い選手らはそうでもないような気がしているのですが。どちらにしても、結果を残さないといけない厳しい状況であることは変わりないのですから、ここはハリルホジッチ監督も選手も安心した状態で来年に繋げて欲しいものです。
あまり話題にはなっていませんが、ハリルホジッチ監督よりも深刻なのは野球日本代表の小久保裕紀監督だと思います。
11月10日から、侍ジャパンのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた強化試合が東京ドームで開催されおり、第一戦のメキシコ戦に負け。これを書いている第二戦の結果はまだですが、昨年秋のプレミア12では韓国に敗れて3位でした。その、お粗末すぎる継投ミスにファンからは大バッシングの嵐で解任への合唱がありました。
今回のWBC強化試合はメキシコ、オランダ両国代表ともにメジャー選手が合流しており、出場する選手らは一生懸命で、来年3月の本番さながらに熱が入っていると思います。ただ、なんとなくオフのイベント色が強いですよね。
そんな中で選手以上に不安材料だともっぱらの評判なのが小久保裕紀監督の采配なのです。
そもそも小久保監督は、サッカーに対抗して、侍ジャパン(野球日本代表)の常設化というプロジェクトによって、2013年秋に就任しました。当時は現職監督では負担も大きいから、代表専任監督を置くべきという声の大きく、その流れを受けて候補を探したものの、WBCまでの4年間も代表監督を受けられるような人材は見つかりませんでした。そこでコーチ、監督経験はないが、選手会の会長も務め、選手にも人望があった小久保さんに白羽の矢が立ちました。これには侍ジャパン特別顧問の王貞治ソフトバンク会長の意向も働いたと言われています。
つまり、関係者においては監督経験がなくとも、この4年間、小久保監督に“修業”してもらえればいいと考えていたところはあります。「プレミア12は初開催で認知度も低くく、日本代表以外では、それほど力が入っておらず、優勝は簡単に出来そうだ」というNPBの読みだったと思いますが、采配ミス、敗退で評価はガタ落ちとなってしまいました。それに加えてのメキシコ戦の負けです。
小久保監督の在任期間は2017年3月までとなっており、WBCまで監督は務めることになっていますが、メキシコ戦とオランダ戦の結果では交代論が出て来ても不思議はないと思います。現在の状況は「解任タイブレーク」に突入しているとでも言っていいかも知れません。WBCで優勝でもしない限り、その後はないでしょうし、たとえ優勝してもその後はないと思います。
WBCよりも日本における一大イベントは東京オリンピックの野球競技。この時の代表監督の大本命はズバリ原辰徳さんでしょう。ただ、オリンピック前年には第2回のプレミア12が予定されており、ここでもし原監督で負けるようだと、原監督にキズがついたままオリンピックを迎えることになってしまいます。出来ることならば、次のプレミア12まで小久保監督に頑張ってもらい、WBC、プレミア12の優勝で盛り上げ、オリンピックで原監督にバトンパスして、盛り上げを最高調にするのが理想でしょう。この強化試合で最も強化を必要とされているのは小久保監督なのかも知れません。
まるで何かを暗示しているかのように、 昨夜はちょうど同時刻でサッカー日本代表と野球日本代表が強化試合。
単なる偶然なのでしょうか。
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