子どもの頃は将来の夢があったのに、大人になるにつれて現実的になり、夢なんて忘れてしまったり、今の生活で手一杯で夢なんて言っていられなかったり、といろいろとあります。
今までの様子や、自分の経験を考えていますと、現実社会が見えてくるとともに夢が夢でなくなって行きます。
夢ばかり追いかけていると、現実の自分とのギャップに苦しくなってしまったり挫折を経験したりして、それが嫌だから夢をあきらめてしまうのです。また、その夢を叶えるには恐ろしい程の努力が必要だって事にも気付くのです。
だから、人はいつしか夢を諦めちゃうのですよね。
でも、そもそも「夢」ってなんでしょう。
下の結果は昨年の11月に第一生命が実施した夏休みこどもミニ作文コンクールアンケート 第26回「大人になったらなりたいもの」です。
■男の子(カッコ内は得票率)
1位 サッカー選手(13.8%)
2位 野球選手(9.4%)
3位 警察官・刑事(5.3%)
■女の子
1位 食べ物屋さん(18.6%)
2位 保育園・幼稚園の先生(11.1%)
3位 歌手・タレント・芸人(4.9%)
今までの結果とは大きな違いは見られませんよね。
ここでの「夢」の回答はどれも仕事で答えていますよね。子どもに「大きくなったら何になりたい?」と聞けば、こう答えるのはあながち間違えではありません。これでは大半の方が大人になるにつれて「夢」が「現実」に変わって行くのが判ると思います。
でも、「夢=仕事」という方程式だけではないはずです。
ここで言う「夢」とは、「どんな人になりたいか」「何をしたいのか」と言う答えもあるはずです。
「将来の夢」と聞かれると、欧米は「理想の生き方」、日本では「なりたい職業」を答える文化だそうです。
そもそも、まずは「どんな人になりたいか」が大事なことです。そして「何をしたいのか」ですよね。
「したいこと」の実現は趣味でも良いでしょうし、遊びでもいいでしょう。趣味でも遊びでも本気の度合いがあれば。
夢を追い続けるのであれば、こういう選択肢もあるのではないでしょうか。
「プロ野球選手になりたい」
MLBだけがプロ野球ではありません。NPBだけがプロ野球ではありません。独立リーグだってあります。
それに一生、プロ野球選手であり続けるのは不可能です。
だったら「大人になっても野球を続けたい」というのは。
社会人野球でもいいでしょうし、学校の先生になって高校野球や中学野球などの指導者でもいいでしょう、学童野球やリトルリーグの指導者やコーチだってあります。自分でプレーしたいのであれば、早起き野球のチームに入って、全国を目指すことだって出来ます。
「野球に関すること」であれば、他にもいろいろとあります。スポーツ店で働くことだっていいでしょうし、メーカーに就職すること。トレーナーだってありますし。
せっかくの人生の夢だから、途中で諦めずに目標値を少し見直しても良いとは思います。