「初恋と最後の恋のちがいをご存じ?初恋はこれが最後の恋だと思うし、最後の恋はこれこそ初恋だと思うもの」
これは有名な「ムーミン」で、ムーミンがサーカスのプリマドンナ(お馬さん)を好きになったときのお話(ムーミンコミックス第4巻「恋するムーミン」)に出てくるセリフです。
ムーミンの作者のトーベ・ヤンソンさんはフィンランドに生まれました。
そのフィンランドは約100年前の1917年に完全独立した国です。12世紀にキリスト教が広まり、北欧十字軍がスウェーデンからフィンランドへ侵攻し、スウェーデンがフィンランドの実効支配者となりました。19世紀初期にロシア帝国とスウェーデンの間にフィンランドを巡って戦争が勃発。スウェーデンが敗戦し、フィンランド全域がロシア帝国の統治となります。しかし、ロシア帝国のアレクサンドル2世は、フィンランドの内政については、フィンランド人が行うようにしていました。
しかし、次第にロシア帝国からの支配が強化され、フィンランド人の反発が強まり、1917年にロシア革命が起こるとフィンランドは独立を宣言します。しかし、独立後、フィンランドでは4つの戦争がありました。1918年のフィンランド内戦、ロシア革命で成立したソビエト連邦との冬戦争(1939年~1940年)、第二次世界大戦(独ソ戦)に伴うソ連との継続戦争(1941年~1944年)とソ連との講和後のドイツとのラップランド戦争(1944年~1945年)です。ソ連との冬戦争と継続戦争により、ソ連に領土を奪われるものの、独立維持をかけて国を挙げて戦い、フィンランドは多くの犠牲を出しながらもソ連に停戦に持ち込むことに成功し、独立を維持しています。
トーベさんが描いた絵が初めて雑誌に掲載されたのは、1928年、まだ14歳のとき。家計を助けるために雑誌の表紙や挿絵、ポストカードのイラストを手がけつつ、ストックホルムで商業デザインを、ヘルシンキで絵画を学びました。
1930年代のフィンランド語とスウェーデン語を巡る言語闘争に、学生だったトーベさんも巻き込まれてしまいます。当時、トーベさんは校内の言語論争に関して、「お互いを理解しようとすること。何をおいても、私たちは仲間なんだ」と、言葉を書き記します。
また、当時、学内では男女の性差がはっきりしており、トーベの絵が絵画コースで一等を獲得したのですが、男子学生の下に展示されるなど、理不尽な思いも味わいました。学校生活に息苦しさを覚えたトーベさんも、最終的に自主退学を選びます。
トーベさんはムーミンの物語について、主義主張のために書いたわけではないそうです。「読者は物語を自由に解釈してほしい」という思いがあったそうです。
さてさて、「初恋と最後の恋のちがいをご存じ?初恋はこれが最後の恋だと思うし、最後の恋はこれこそ初恋だと思うもの」。
初恋って、その文字のとおり、初めてだからこそ、最後の恋(であって)だと思う。
そして、いろいろな恋をしてくると、それがいつも最後の恋(であって)だと思う。
だから、そのときの気持ちを大事にして欲しいと思います。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。