千葉ロッテマリーンズ・涌井秀章選手が金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍することが発表されました。涌井選手にはかねてからトレードのうわさはありましたが、「そうなりましたか」というのが正直なところです。
涌井選手は2014年に埼玉西武ライオンズからマリーンズへフリーエージェント(FA)移籍。2015年に15勝で3度目の最多勝。2016年も10勝しましたが、2017年以降は2桁勝利から遠ざかり、「(背番号18は)チームのエースが背負う番号。そんな存在になれたらと思った」と今シーズンは背番号16から18へ変更し、決意のシーズンでしたが、8月1日に二軍落ちして以降、一軍での先発機会はなく、3勝に終わっていました。
マリーンズでは高卒3年目の種市篤暉選手が石川歩選手に並ぶトップタイの8勝を挙げたほか、二木康太選手、岩下大輝選手、小島和哉選手(「こじま」じゃないよ、「おじま」だよ)、土肥星也選手、佐々木千隼選手と若手の先発候補が次々と台頭し、ドラフトで4球団が競合した佐々木朗希選手も入団し、若手ピッチャーが台頭してきています。
さらに、イーグルスからフリーエージェント(FA)で美馬学選手が移籍することになり、来シーズンは涌井選手が希望する先発機会はさらに減ってくるものと予想されます。
イーグルスの今シーズンは則本昂大選手が5勝、岸孝之選手が3勝に終わり、FAで美馬選手が抜けます。クローザー・松井裕樹選手の先発転向が予定されていますが、先発陣は手薄で涌井選手は補強ポイントに合致することにより、今回のトレードになったようです。
当初は1対1のトレードも検討されていたらしいですが、マリーンズはオフの補強は順調なこともあり、2017年オフに海外FA宣言して残留し、移籍の自由がない涌井選手を功労者と認定し、希望の先発ができ、まとまりやすい金銭トレードで合意したようです。
マリーンズとイーグルスの間では、今オフの選手の交流(?)が活発であり、次の移籍が発生しています。
マリーンズからイーグルス
鈴木大地選手 マリーンズ(FA) → イーグルス
酒居知史選手 マリーンズ(人的補償) → イーグルス
涌井秀章選手 マリーンズ(金銭トレード) → イーグルス
イーグルスからマリーンズ
美馬学選手 イーグルス(FA) → マリーンズ(FA)
フランク・ハーマン選手 イーグルス(自由契約) → マリーンズ
西巻賢二選手 イーグルス(自由契約) → マリーンズ
小野郁選手 イーグルス(人的補償) → マリーンズ
結果的にマリーンズ-イーグルス間で計7選手の移籍であり、4対3のトレードの形とも言えると思える、面白い状況になりました。
「Just the Marines and Eagles. So, win-win. Win-Win.」となるのでしょうか?