「大阪を制する者。甲子園を制す」
現在、高校野球最強チームはどこか?と聞かれれば、迷いなく大阪・大阪桐蔭高校の名前が、その1つとして挙げられると思います。1980年代のPL学園高校と同じく、現代の高校野球界の頂点であるとともに、主なOBはプロ野球各チームの主力として名前を連ねています。
西谷浩一監督自身が西日本を中心に個性のある選手を集め、また、強いからこそ、自然と集まって来る選手を型にはめ込まずに伸ばすと言うのが方針だそうです。また、自信を裏付ける練習量と下級生のときの体力作りの徹底がそれを支えています。西谷監督が入学を勧誘する選手の条件は「チームのために働ける選手」であると言います。。どんなに野球の能力・技術が高くても、チームのために自己を捨てられる性格の選手でなければ、チームカラーに合わないからと誘わないそうです。
これが大阪桐蔭高の強さの大きな要因となっているそうです。
以前は夏の大阪大会に臨むベンチ入りメンバーから外れた三年生は、寮から出て自宅から通学する決まりだったそうです。早い話が、大会前に引退しなければなりません。
しかし、ある年「メンバー外の三年生も最後まで寮に残してほしい」と言って来たそうです。その理由は寮を出た部員との間に溝ができてチームが1つになれない、というものでした。それ以降、メンバーから外れた三年生は寮に残り、バッティングピッチャーやブルペンキャッチャーなどの練習補助、対戦相手の偵察やデータ分析などの裏方でチームを支えるようになったとのことです。これが最強時代への基礎になったそうです。
もちろん、メンバーから外れるということは悔しいことです。以前、長野県内のある野球部の背番号発表時のニュース映像が流れていましたが、その瞬間は悔し涙が流れるものです。
それでも、翌日から切り替えて裏方に徹する。野球を知っている三年生だから出来ることをやる。だから、背番号をもらった選手たちはより真剣に応えることが出来るのです。
西谷監督は高校三年生時に下級生の不祥事で公式戦出場が出来なくなりました。そして、同級生が退部、退学していくのを見ながら最後までチームに残って下級生の練習を手伝ったそうです。大学四年生時にはケガでリーグ戦に出場できなくなり、ブルペンキャッチャーや相手の偵察で「裏方をする主将」と呼ばれたそうです。
だから、その経験を現在のチーム作りに活しているそうです。
また、裏側からチームを支える部員たちへ感謝の心、2012年選抜の優勝を決めた直後にベンチで、ユニホームを着た選手ではなく、記録員としてベンチ入りしていた部員を抱きしめたシーンは印象的です。
「一球同心」
全員が一球に対して同じ心を持つ。
高校野球は部員全員で戦うものであり、この意識が高ければ高いほど強くなっていくのですね。
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