「集中」と同じ意味合いですが「集注」です。
デジタル大辞泉の解説では
集中 【シュウチュウ】- 1か所に集めること。また、集まること。
集注 【シュウチュウ】- 1か所に集めそそぐこと。また、集まりそそぐこと。集中。
となっています。
「中」は集めるだけですが、「注」は集めて注(そそ)ぎます。
ですから「集中力」ではなくて、力を注ぐ「集注力」の方が私は好きですので、以下は「集注」で書きます。
先日の試合中にも、「集注力を切らすな」とか「集注しろ」とか声がかかっていました。
そもそも、試合をしているのですから、試合に集注しているはずなのですが、どうやって集注すればいいのか判っているのかなと、疑問に思うような場面に出くわします。
集注力とは「さまざまな物事の中にあっても、一つのことに意識を集注させる能力のこと」のことです。ですから、野球の試合では「目の前のボール、一つのプレーに意識を集注させること」ですよね。
でも、そこはまだまだ子ども。いろんなことが原因で集注力が途切れてしまうことがあります。
天気、気温、風などの自然現象、体力低下、体調不良、睡眠不足などの身体的コンディション、不安やストレスなどメンタルコンディションなどです。
集注力が途切れてしまうと、もちろんミスしやすくなってしまいます。ですが、一番怖いのは不必要なケガですから。
こうやって、原因を挙げていきますと、集注力をなくす要因を一つでも、なくすことで集注力を高めることへなると考えます。
自然現象に対しては暑さ、寒さに対しては日頃から身体を慣らしておくことです。また、風の強い日に守備練習を多くするとか。これも日頃からの準備ですよね。身体的なこととしては、体力不足、睡眠不足にならないように身体を休めることも練習の一つと考えること。疲れている時には無理しないことなどです。メンタル面は誰かに相談するとか。あるいは、開き直っちゃうとか。
あとは試合中の場面場面。各自がプレーの確認のために声掛けをすること。会話をすることですよね。そうすることによって、チーム全体の意識を集注させることに繋がります。大事なことなのですよね。