野球小僧

恋に落ちて

「『あの子、今何してるのかなあ。ご飯食べてるのかなあ。可愛いなあ』と相手の妄想が広がったとき。『これは恋だな』と確信する」

人間は恋をする生き物です。何でしょうね。切なく、悲しく、夜も眠れないほど胸を締め付けられるような想い。その時には、もう二度とこんなに誰かを愛せるなんてないだろうと想ったりするのです。

「この気持ちは止められない。好きだよ」

MLBクリーブランド・インディアンスに所属するヤン・ゴームズ選手は2012年にブラジル人初のメジャーリーガーとなった選手です。

2009年のMLBドラフト10巡目でトロント・ブルージェイズから指名を受け入団。
2012年5月17日 3Aから昇格し、ブラジル人初のメジャーリーガーとなる。同日のヤンキース戦でデビューを果たし、ブラジル人として史上初の安打を放つ。
2012年11月3日にトレードでクリーブランド・インディアンスに移籍。パナマで開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選において、ブラジル代表として出場し、予選突破に大きく貢献。本戦への出場も期待されたがシーズンに専念するため本戦出場は辞退。
2013年3月11日にインディアンスと1年契約に合意。88試合に出場し、打率.294、ホームラン11本、38打点だった。
2014年3月31日にインディアンスと総額2300万ドルの6年契約に合意。打率.278、ホームラン21本、74打点の好成績でリーグ屈指の強打のキャッチャーに成長。ブラジル人として、初めてキャッチャーのシルバースラッガー賞を獲得。
2015年は開幕直後にランナーと激突して右膝を負傷して長期離脱したが、6月上旬に復帰し、95試合の出場に留まった。バッティングでは打率.231、出場試合数を超える104三振を喫するなど不振だったが、3シーズン連続2ケタホームランの12本を放つ。守備では91試合で3失策、守備率.996、盗塁阻止率33%という成績を残した。

幼少時代は周りと一緒にサッカーをしていたそうです。サンパウロの日系コミュニティーで育ち、6歳の頃、友だちの誘いを受けて初めて野球と出会い「恋に落ちた」そうです。

「友達もできたし、アットホームな雰囲気が居心地良かった。他の人たちがやっていないスポーツだし面白そうだった」と一目惚れ。以来、先生と呼ぶ日系人のコーチの指導の下、強打のキャッチャーとして頭角を現していきます。ブラジルでは野球がマイナースポーツであり、テレビでヤンキースの試合だけは観ることが出来たため、「ヤンキースファンとして育った」そうです。

その後、12歳の時に家族と一緒に米国に移住。アメリカンフットボールやサッカーなどをプレーしたが、野球で才能が開花しました。そして、2009年にブルージェイズにドラフト指名されて入団。2012年にブラジル人初のメジャーリーガーとなりました。

「ブラジルではビッグニュースだった。日系人コミュニティーのチームでは練習に取り組む姿勢を学んだ。その教えは今も役立っている。日本人のコーチはとても厳しいからね」

2012年にはWBC予選会にブラジル代表として出場。ゴームズ選手は「代表のユニホームに袖を通した時、サッカー選手と同じような気持ちになった。とてもスペシャルな経験だった」そうです。

将来の夢は大リーグで世界一になること。「日本や他国のようにメジャーリーグでプレーするブラジル出身の選手が増えるように役に立ちたい。プレーオフに出てワールドシリーズのチャンピオンリングを手にすることがでることで、もっと多くのブラジル人に関心を持ってもらえればと思う」「現在、メジャーリーグで3人のブラジル出身選手がいる。マイナーにも将来有望な選手が増えてきているし、日本でプレーする選手もいる。今後、トレンドとして野球をする若者が増えてくれればいい」と母国ブラジルの野球界を背負う気持ちは強いです。

今年、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催されました。次の開催地は東京です。しかも、野球競技が限定ていえども復活します。ブラジルでオリンピックはサッカーのワールドカップと並ぶ国民的関心行事だそうです。「オリンピックは単なるスポーツイベントではない。もしブラジル人が金メダルを取ったものなら、一躍ヒーロー扱いさ。日本も同じように熱狂的だと聞いている。だから、次の2020年が東京ということも自分にとっては興味深い」。もちろん「チームが許可してくれれば出たい」と希望を持っています

多くの子どもがサッカーボールで遊ぶ文化にあるブラジルで、日系人コミュニティーで野球に「恋に落ちた」ゴームズ選手は日系人コーチの指導から「練習と準備の大切さ」を学び実力をつけました。また、日系人の奥さんの影響もあり、日本に対して特別な思いを抱いているそうです。

「私は日本文化の中で育った。初めて日本に行く機会が、オリンピックになれば最高だ」と2020年に向けて思いを馳せています。 

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
いえいえ、これはeco坊主家への妄想です。私の場合は、あくまでもボランティア。

外国人キャッチャーは難しいですね。以前、ドラは痛い目に遭っていますからねえ。

しかし、こうやってサッカー王国からも野球をやりたいという選手が出て来て、少しずつでも世界的になっていくのは嬉しいですね。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

書き出しの5行はまっくろくろすけさんと奥様の出会いの頃かと・・
きっとそうでしょうね!
それを本文ではブラジル人メジャーリーガーの話に置き換える。
なんと素晴らしいテクニックでしょう!(笑)

majorのキャッチャーは竜が欲しいのではないですか?
東京五輪より早く日本へ来る機会があったりして。
あっ、でもGMはブラジルではなくドミニカにご執心か!?

兎おわったかなぁ・・・orz
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