北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎選手が、3月3日の横浜DeNAベイスターズとのオープン戦の9回の打席で空振りした際に、右手を痛め、病院で精密検査を受けた結果、右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折と診断されたと発表しました。
(Hの個所が有鈎骨です。Wikipediaより画像転用)
この時期の骨折はシーズン開幕直前ということもあり、本人も痛いでしょうけど球団としても痛いところです。
有鈎骨はバットのグリップがちょうど当たる部分で、多くのプロ野球選手が負傷している箇所だそうです。原因は清宮選手と同じようにスイングした際や、ファウルチップの衝撃で折れるケースがほとんどだそうです。手のひらにタコがある場合は、その部分に負荷がかかっている証拠であり、その負荷がカギ状のところに当たって起こるそうです。特にグリップエンドを手に当てて打撃を行う選手が骨折しやすいとのことです。長距離打者に限らず、野球選手の手首のけがでは一番多く、大体、1年に1人くらいは、有鈎骨を骨折しているそうです。
()内は骨折した当時の所属チーム。日付はケガをした(らしい)日です。
原辰徳(読売ジャイアンツ)1986年9月24日
西村徳文(ロッテオリオンズ)1989年3月11日
中村紀洋(近鉄バファローズ)1996年9月12日
二岡智弘(読売ジャイアンツ)2001年7月19日
アレックス・カブレラ(西武ライオンズ)2005年9月20日
栗山巧(西武ライオンズ)2006年8月1日
今江敏晃(千葉ロッテマリーンズ)2007年5月26日
中田翔(北海道日本ハムファイターズ)2008年6月14日
天谷宗一郎(広島東洋カープ)2009年5月13日
松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)2010年5月8日
森本稀哲(横浜DeNAベイスターズ)2012年9月26日
大嶋匠(北海道日本ハムファイターズ)2013年3月28日
畠山和洋(東京ヤクルトスワローズ)2013年8月
小川泰弘(東京ヤクルトスワローズ)2014年4月18日 打球を右手のひら付け根に受けて負傷
松本哲也(読売ジャイアンツ)2014年8月15日
枡田慎太郎(東北楽天ゴールデンイーグルス)2015年5月31日
西野真弘(オリックスバファローズ)2015年7月2日
伏見寅威(オリックスバファローズ)2015年12月22日
堀内謙伍(東北楽天ゴールデンイーグルス)2016年2月2日
網谷圭将(横浜DeNAベイスターズ)2016年2月22日 育成選手
ジャフェット・アマダー(東北楽天ゴールデンイーグルス)2016年3月3日
杉谷拳士(北海道日本ハムファイターズ)2016年4月10日
高橋周平(中日ドラゴンズ)2016年4月30日
畠山和洋(東京ヤクルトスワローズ)2016年6月13日 左手首有鈎骨骨挫傷
岡崎太一(阪神タイガース)2016年7月12日
片岡治大(読売ジャイアンツ)2016年9月10日
高橋大樹(広島東洋カープ)2016年9月19日
宇佐見真吾(読売ジャイアンツ)2017年3月29日
雄平(東京ヤクルトスワローズ)2017年6月28日
堂上直倫(中日ドラゴンズ)2017年9月8日
森本龍弥(北海道日本ハムファイターズ)2018年3月
スティーブン・モヤ(中日ドラゴンズ)2018年7月22日
有鉤骨の骨折は、ギプスではなく、手術しないと治りません。手術は骨をくっつけるのではなく、折れた骨片を切除することになるそうです。特にプロ野球選手では100%手術することになります。
手術してから約1ヶ月ぐらいでバットを振ることや打撃が許可されるようです。人によって差があるものの、違和感が取れるまで、手術後から1~3ヶ月程度かかります。この時期でしたら、4月上旬にバットを振りだして、5~7月に実戦に戻るスケジュールになるでしょう。
私も、気をつけねば。