北京オリンピック男子400m日本代表であり、2004年の国体で少年A400mに出場して45秒89の日本高校新(当時)を記録し、翌2005年に高校生にして日本選手権を制し、世界選手権に出場した金丸祐三という短距離選手がいます。
彼は小学校時代はサッカーをやっていて、世界記録保持者のマイケル・ジョンソンに憧れて中学校で陸上競技を始めたとのことですが、目立った成績は出していませんでした。
陸上(リレー)の名門校である大阪高校に入学してから、急激に記録が伸び始めて、上記のような成績につながったとのことです。
もちろん、高校時代のコーチングなども良かったこと、素質もあったことでしょうが、高校時代の金丸祐三はタイヤ引きを毎日アップやスプリント走でやっていたそうです。
タイヤを引くときの姿勢ですが、後方下方から引っ張られるので、一所懸命引くとなれば自然と前傾姿勢になります。
つまり、スタートダッシュの姿勢がとれるわけです。
陸上スプリントではクラウチング・スタートをします(陸上規則で決められているそうです)。
野球の盗塁でも、前傾姿勢でセーフティー・リードを取って、低い姿勢のままスタートします。
クラウチング・スタート(Crouching start)は英語のcrouch(しゃがむ)という意味からきています。
スタートを切って、身体を前に進めるためには地面を蹴らなければなりません。
この低い姿勢でスタートすると、重力(垂直)方向と進行(水平)方向とは別に地面を蹴っての斜め方向への反発(加速)力が必要となります。
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クラウチング・スタートをすることで、この斜めの力を強く発生することが出来ます。
つまり、進行(水平)方向の力は身体を前に進める力で、重力(垂直)方向の力は身体を上に上げる力。
スタートダッシュ時には、この重力(垂直)方向の力を、如何に少なくするのかがポイントなのだそうです。
2011年の練習の締めくくりはタイヤ引きでした。
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