「青天のへきれき」で監督(兼選手)に就任したものの「寝耳に水」での事実上のシーズン途中での事実上の解任です。私としては、もっと身近に解任して欲しい監督がいるのですが、そちらの方にはファンはいないくせに、オーナーへのゴマすりが上手いのか、部下の意向に反して留まっています。
つい数日前の8月4日。中日スポーツの取材に対して「一生懸命やっている。ただ成果が出ていないだけ」と言い、シーズン途中での解任については「考えたことがない」との話でしたが、一週間もたたないうちに「放っておいたらどこまでいくか分からない。何の手も打たないでビリで終わるのはみっともない。最低限、Aクラスによじ登ってもらわないといけない。もう(谷繁体制は)ダメだと思った」と翻意。
そこへ至った原因は3つあるという。
1つ目が、8月6日の横浜DeNAベイスターズ戦で最下位に転落したこと。この3連戦で48年ぶりの8カード連続負け越しという成績。
2つ目が、7月23日の東京ヤクルトスワローズ戦。試合中に観客からのヤジに対して平田選手が言い合う場面があり、この後、観客が激減。
3つ目が、白井オーナーと落合GMの会談。今回の件では、落合GMの意見が反映されているとのこと。
真実はどうか判りませんが、いろいろ報道されているのですから、この3つ目の関わっている人間関係が根底にあることは事実でしょう。
そもそも、2013年10月9日に落合元監督の強い推薦があって、谷繁前監督が選手兼任で就任。同時に落合元監督がGMとして就任。この時に報道によれば「全面支援」との約束でした。しかし、直後のFA補強の失敗、コーチ人事の不自由さ、ドラフト戦略の食い違いなど、まるで内紛の総合商社の展示会です。
谷繁前監督にとっては、戦力もままならず、思う存分に手腕が発揮できず、唯一、自分の意見をとおせるのが試合だけという感じ。それはTV画面をとおして観ている私も感じました。試合中、常に横にいるのは佐伯コーチのみ。本来ならばNo.2の森ヘッドコーチが監督の傍にいるべきなのですが、反対側にいることが多く、他のコーチ陣とも相談している感じは少なかったです。選手起用も、他のコーチ陣に相談することもなく、佐伯コーチとの間で決められていたり、一軍・二軍の入れ替えもそうだったとの話も出て来ています。
白井オーナーは「編成面には責任はない。ああゆう状況にもっていったのは、編成じゃない」と言っています。 ただし、佐々木球団社長は「監督にすべて負わせるわけにはいかない。球団にも責任はある」と原因の究明と組織改革を示しています。
こんな状況ではあるものの、今シーズンオフの楽しみが一つ増えました。誰が来年以降の監督になるのか。そして、どういうチーム編成を描き、チームをデザインしてくれるのか・・・大変革を期待します。
既に、森監督代行から来シーズンは小笠原二軍監督が昇格する手はずだろうという報道が出ています。ただし、落合GM残留も絶対とは言えないと思います。評価を下げたのは谷繁前監督だけでなく、落合GMも同じですから。既に後任GMとして、某大物OBの名前が挙がっています。その場合には小笠原監督、山本昌監督や山崎武司監督になるのではないでしょうか。なお、白井オーナーが健在のうちは立浪監督はありませんので。
さて、監督交代は9回目。近年では
1986年 山内一弘 → 髙木守道
1995年 髙木守道 → 徳武定祐 → 島野育夫
2003年 山田久志 → 佐々木恭介
2016年 谷繁元信 → 森繁和
という例があります。
2003年は9月9日に山田元監督が成績不振に伴って、交代となりました。順位は5位で確かに低迷。しかし、59勝61敗と2つの負け越しでしたので、今年の成績から考えれば良い方でした。残り試合は、ヘッド兼打撃コーチの佐々木監督代行となり、14勝5敗1分とチーム成績は上昇し、最終的に2位でした。
1995年は6月4日に髙木元監督が成績不振に伴って、交代しています。この時は13勝26敗の勝率.333での最下位でした。その後、徳武監督代行、島野監督代行と続きましたが、最終順位は5位でした。
現在は最下位に沈んだままですが、Aクラス3位とのゲーム差は6.5。残り試合は少なく、厳しい状況ではあるものの、数字上は自力CSに出場の可能性は残されています。
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