将棋の最年少プロ・藤井聡太七段は3月5日、関西将棋会館で行われた第77期順位戦C級1組の最終局で都成竜馬五段に勝ち、9勝1敗としましたが、昇級の他力条件「勝ち星で並ぶライバル3人のうち2人が敗戦」をクリアできず、2期連続昇級を逃しました。
直前に朝日杯を連覇して注目されており、そして最終局に勝っていたにも関わらず、昇給できなかったのは、将棋界が厳しいタテ社会だということの証明でしょう。
それでも、直後に行われた、3月8日の竜王戦ランキング戦4組の二回戦で畠山成幸八段に勝利し、ここまで2018年度は42勝7敗の勝率.8571として、歴代1位の中原誠十六世名人の持つ、勝率.8545(47勝8敗、1967年度)も暫定で超え、単独1位の勝率に続いて、勝数でも1位タイに浮上しています。今年度も二冠獲得の可能性があるのです。
ただ、年度末までの対局数は未定なのですが、11日に久保利明九段と対戦する棋聖戦2次予選組別決勝が、偉業の行方を左右する大一番となりそうです。
来期も藤井さんはC級1組で、昇級候補に挙がるでしょう。若手棋士だけでなく、ベテランも加わって、人生をかけて戦っている将棋の世界。これから先、さらに厳しい対局が続いていくでしょう。
昇 近藤誠也五段 9勝 1敗
昇 杉本昌隆八段 9勝 1敗
船江恒平六段 9勝 1敗
藤井聡太七段 9勝 1敗
高崎一生六段 7勝 3敗
阿部健治郎七段 7勝 3敗
青嶋未来五段 7勝 3敗
宮本広志五段 7勝 3敗
真田圭一八段 7勝 3敗
森下卓九段 6勝 4敗
宮田敦史七段 6勝 4敗
高橋道雄九段 6勝 4敗
豊川孝弘七段 6勝 4敗
西尾明七段 6勝 4敗
佐々木勇気七段 5勝 5敗
千葉幸生七段 5勝 5敗
金井恒太六段 5勝 5敗
佐藤秀司七段 5勝 5敗
消 北島忠雄七段 5勝 5敗
片上大輔七段 5勝 5敗
都成竜馬五段 5勝 5敗
増田康宏六段 5勝 5敗
阪口悟六段 5勝 5敗
青野照市九段 4勝 6敗
小林裕士七段 4勝 6敗
島朗九段 4勝 6敗
塚田泰明九段 4勝 6敗
安用寺孝功六段 4勝 6敗
平藤真吾七段 4勝 6敗
村田顕弘六段 3勝 7敗
高野秀行六段 3勝 7敗
門倉啓太五段 3勝 7敗
降 泉正樹八段 3勝 7敗
降 近藤正和六段 3勝 7敗
降 田中寅彦九段 3勝 7敗
降 富岡英作八段 3勝 7敗
降 福崎文吾九段 2勝 8敗
点 日浦市郎八段 1勝 9敗
点 堀口一史座七段 1勝 9敗
降級点1降級点2回で降級
点:今期降級点
降:降級者
消:降級点1点消滅