【本因坊秀和の技芸の巻】
白14
本来は、5の位置(三々の位置)にオサえるところです
ここは根拠の要点とされ、黒5とされるのも大きい
それをワリウチできる辺にいくのは、試している感じがあります
AIなら数値化してどう評価するのでしょうか
いずれにしても秀和は「常識」で石を置くことはありません
■幕末はスター棋士がひしめいていました。
中でも、後に「三秀」と呼ばれる傑物を輩出した筆頭家元・本因坊家。
道策以来の強者とされる剛腕・丈和を起点に、秀和、秀策、秀甫と連なる最強の系譜で、ナンバーワンブランドを維持します。
世襲にこだわることなく、地方の逸材が本因坊家に集まり、実力主義で御城碁出場者(七段上手以上)が決まりました。
江戸には専門棋士が計五百人ほどいて、地方の有力者の招きで「地方巡業」が頻繁に行われました。碁界は「江戸の華」といわれました。