昨年まで同じ地域碁会に属し
一緒に役員をやったり
時折碁盤を囲んだりした
Nさんの訃報が届いた
既に葬儀も済ませたとあり
昨日朝、玄関先で
奥様にお悔みを申し上げた
享年76
何かにつけ意見の相違が多々あり
とても親交があったとはいえないが
基本的に気の良い好漢である
ひとつ深く感心していたのは
「いつも相手を褒める姿勢」である
対局中に突然
「ああ、これはやられた」
「いい手ですねえ」
「強いですね」
「参りました」
などと云う
対戦成績は打ち分けで
こちらが苦戦することが多いのだが
褒められて腹を立てるワケもなく
勝っても負けても楽しい碁である
この碁会に限らず、総じて
自分の手を悔やむ人は多いが
相手の手を褒める人は稀である
こういう碁打ちはなかなかいない