囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

都市伝説の妖怪

2020年05月14日 | ●○●○雑観の森

「二枚舌」の由来

声高らかに公言しておきながら
舌の根も乾かないうちに
すずしい顔をして前言を180度転換する
一人の人間に、舌は一枚しかないのに
その一枚から、全く違った言葉が出るのは何故か
さだめし、舌が二枚あるかも知れぬ、と皮肉った言葉
一般に使われるようになり、辞書に載るようになった

 

嗚呼、永田町 ~ 「文部相」の二枚舌 ~ 大正デモクラシーを揺るがした政治スキャンダル、その顛末 の巻】

 

■「文部大臣」といっても「百年前」のヒト。

今の文科相(文部科学大臣)ではない。

日本初の本格的政党内閣と言われた原敬内閣が

倒れる寸前までいった“政治事件”。

平民宰相自身も感染し、世界中で数千万人が死亡した

史上最悪のパンデミック「スペイン風邪」の余波が

残っていた頃の話である。

 

人気の政権は高等教育改革を掲げ、強力に推進する。

だが担当の文部相は「五つの専門学校を大学にする」

との前言を翻したものだから、学校側は猛反発。

ストライキに発展し、当時最大級の政治問題となる。

国権の最高機関を舞台にした「中橋文相食言事件」。

いわゆる「二枚舌事件」である。

 

■徳川の世では「侍二言なし」といわれた。

明治の頃には「末は博士か大臣か」といわれた。

「男」も「大臣」も重みのあった時代が長かった。

 

今はどうか。

新型コロナウイルス騒ぎが長引き、

わたしは、この頃の永田町を論じる気持ちが

次第に希薄になりつつある。

伝わるヒト、伝わらないヒトが、固定化している。

登場人物がセリフを語るたび、こう舌が多すぎては、

さすがに真剣に聞いてはいられない。バカバカしい。

根負けつつある自分がいる。もどかしい。

このキャスティングのまま、コロナ後の社会の建て直しなど、

どうしてもイメージできないのである。

 

 

食言(しょくげん) 一度口から出した言葉を、また口に入れてしまう意。前に言ったことと違うことを言ったりしたりすること。約束を破ること。「食言して野党の糾弾を受ける」「食言行為」

 

 

 

 

 

 

 

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