「二枚舌」の由来
声高らかに公言しておきながら
舌の根も乾かないうちに
すずしい顔をして前言を180度転換する
一人の人間に、舌は一枚しかないのに
その一枚から、全く違った言葉が出るのは何故か
さだめし、舌が二枚あるかも知れぬ、と皮肉った言葉
一般に使われるようになり、辞書に載るようになった
【嗚呼、永田町 ~ 「文部相」の二枚舌 ~ 大正デモクラシーを揺るがした政治スキャンダル、その顛末 の巻】
■「文部大臣」といっても「百年前」のヒト。
今の文科相(文部科学大臣)ではない。
日本初の本格的政党内閣と言われた原敬内閣が
倒れる寸前までいった“政治事件”。
平民宰相自身も感染し、世界中で数千万人が死亡した
史上最悪のパンデミック「スペイン風邪」の余波が
残っていた頃の話である。
人気の政権は高等教育改革を掲げ、強力に推進する。
だが担当の文部相は「五つの専門学校を大学にする」
との前言を翻したものだから、学校側は猛反発。
ストライキに発展し、当時最大級の政治問題となる。
国権の最高機関を舞台にした「中橋文相食言事件」。
いわゆる「二枚舌事件」である。
■徳川の世では「侍二言なし」といわれた。
明治の頃には「末は博士か大臣か」といわれた。
「男」も「大臣」も重みのあった時代が長かった。
今はどうか。
新型コロナウイルス騒ぎが長引き、
わたしは、この頃の永田町を論じる気持ちが
次第に希薄になりつつある。
伝わるヒト、伝わらないヒトが、固定化している。
登場人物がセリフを語るたび、こう舌が多すぎては、
さすがに真剣に聞いてはいられない。バカバカしい。
根負けつつある自分がいる。もどかしい。
このキャスティングのまま、コロナ後の社会の建て直しなど、
どうしてもイメージできないのである。
食言(しょくげん) 一度口から出した言葉を、また口に入れてしまう意。前に言ったことと違うことを言ったりしたりすること。約束を破ること。「食言して野党の糾弾を受ける」「食言行為」
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変わることなく「独り言ち」を続けます