【オオカミ少年と緊急事態宣言の行く末は。 の巻】
いよいよ在宅勤務が増えそうで、
これじゃ通勤定期がいいか、
交通系ICカード払いがいいか、
なあんて「本筋ではない」あれこれを
迷うこのごろである。
会社に行かなくていいなら、あるいは
密に集まっちゃいかんとなるなら
デカイ社屋っている?って時代になるか、ならぬか。
◇
明治2年、新政府は殖産興業を盛んにしようと
半官半民の為替会社と通商会社を
東京、横浜、京都、大阪、神戸などに設けた。
政論家・新聞記者の福地源一郎(桜痴)が
どこにもなかった「会社」という言葉を発明した。
ソサイエティーの意味を持つ「社会」を逆さまにして「会社」。
これを東京日日新聞社説に掲載したのが初めである。
◇
「社会」は、もともと古からあることば。
中国・周の制度で、
郷閭(ごうりょ=むらさと)の二十四家を一組とし
これを「一社」と呼んでいたので、
相集まって団体をつくることを「社会」といい
のちに転じて「世の中」「世間」や
権力関係と他に置かれた人々の生活団体や
共同生活を営む組織などを意味するようになった。
前後をひっくりかえすなどの単純な「ことば遊び」。
省略やダジャレも含め、そんなこんなで生まれ、
それとは知らずに使っている言葉は少なくない。
江戸時代も10年たてば、随分と新語ができたという。
最近の若者コトバについてはいけないわたし。
だが古いことばは、そこそこに知っているし
これからも古書店の立ち読みはやめられない。
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だじゃれ党派見立 (作者・制作年など不詳)
痔憂党(じゆうとう)=頭の方はひともなげにワンマンぶりを発揮するが、尻の方ではしょっちゅう痛い思いをしている党
怪震党(かいしんとう)=常に怪しげな動きをしては、与野党の気を持たせる第二党
射怪党(しゃかいとう)=社会にのさばる諸々の怪物を射てとらんと、平和の騎士をもって自ら任じている党。ただし騎士は頭が二つ
狂散党(きょうさんとう)=気がふれた如く激しい張り切り方をしたため、国民の支持を失い、散々な目に遭った党