【男女混合大会において初めて女性棋士が優勝 の巻】
藤沢里菜四段(22)が、ついに「高いカベ」を破った。
むかしはプロの女性棋士が少なく、男性棋士に勝つことは稀だった。
「力碁」を操るのが女性の碁、といわれた時代が続き、
終始安定した力を出し切る者はいなかったといっていい。
藤沢の碁は「オールマイティーさ」と「後半の正確さ」が特徴。
むろん地力はあるが、我慢強く、着実で、粘りがある。
400人余りいるプロの世界で、男女比は7対3まで高まってきた。
「私は女性のリーグ入り(注:一流の証明)も挑戦手合も
近いうちにみられる、と思います」(青木喜久代八段)との声も。
女性プロの数は増え、低年齢化し、その切磋琢磨の環境下で
ジェンダーの障害のようなものは確実に解消してきた。
棋士総数が半分以下の将棋では
女性で未だ誰もプロ資格(四段以上)を得ていないが
囲碁は同じ“土俵”で勝負してきた長い歴史がある。
十代の新世代から本因坊や名人が生まれる日は目前に迫ってきた。
「囲碁ガール」の新語が出来て久しいが、イメージアップにつながったか。
いずれにしても、まことに重畳である。
「棋士」と「女流棋士」の違い 「棋士」とは、男女問わずに参加できる一般棋戦参加資格者を指す。別に女性だけが参加できる「女流棋戦」もある。囲碁の賞金ランキングでは、どちらにも参加できる女性の実力者が上位になるという現象が起きている。
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女を良く言う人は、
女を十分知らないものであり、
女をいつも悪く言う人は、
女を全く知らないものである。
怪盗紳士「アルセーヌ・ルパン」の生みの親
モーリス・ルブラン(1864-1941年)「語録」