囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

名人の本手❶

2020年05月26日 | 【カベ突破道場】 全局

 

藤沢秀行(本名・たもつ)名誉棋聖が11歳の頃

「囲碁倶楽部」誌のイベントに参加し

「最後の世襲制名人」本因坊秀哉(しゅうさい)に打ってもらった指導碁

「下手ごなしの名手」といわれた秀哉は「教え上手」でもありました

本手、本手と連打する「動じない白の打ち回し」で下手の技量を試します

藤沢の回顧談「その講評は、黒白双方の打ち方に教えられること多し」

 

今回から、途中譜を連載し、問題形式で「名人の次の一手」を問います

「白の作戦」は、いかにあるべきか?です

 

この局は、黒148手の正着をみて「名人」が投了しました

藤沢少年の棋力はアマ高段と認められ、後に実力制「名人」となります

 


「5子局」~ 藤沢保少年(11)が本因坊秀哉名人に挑む の巻】

 

▼第1譜 

 

白5の大々ゲイマガカリは

天元の黒一子を意識したもの

これ以上、広いヒラキは、もう一手守りが必要

「黒8は左辺に打ち込む場合であった」

(藤沢評) 

 

 

       
         ◇


■問題=この後、秀哉名人が打った白の一手は?

白9を問います


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