【並べるだけで強くなる ~ 虎丸の自選自解好局集より の巻】
*コラムより(抜粋)
まだまだAIは万能ではありません。
特に、大石になるほど死なない
と勘違いしている傾向にあります。
私(虎丸)はAIの弱点を理解しているので
評価値を絶対的なものとして見ることはありません。
AIとうまく付き合って活用するには
AIに対する理解を深めることが
重要だと思います。
◇
5年前に「人類超え」したAIは、
序盤がむちゃくちゃ強かったのですが、
中終盤に難点があるとされました。
それが修正され、今は序盤も中盤も強い。
そして、終盤も間違えません。
ただしAIは形勢有利と判断すると
あっさりした手を打って、
恥も外聞もなく安全策を取る。
一方、現代のトッププロは形勢有利でも
相手の勝負手にひるむことなく
最強で応じてノックアウト勝ちを目指す。
勝負を決めるのは、大局観か? 戦闘力か?
虎丸九段は「AIは死活が弱い」というのですから、
トッププロの攻めとシノギはよほどの水準なのでしょう。
このごろのわたしは、
人間の棋譜を並べる時は「最後まで」、
AI棋譜は「100手あるいは150手まで」、
という風に使い分けています。
じゃあ、戦闘力の鍛錬はといえば、
ネット碁はやめたし、詰碁本も積読状態だし。
「おうち生活」も2年目ですから、
考え直すべき時がきているのかもしれません。
▲AIアプリも小憎らしいほど手強い ~ でも、戦闘力は……死活が弱点かな
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<この項、とりあえず これまで>