▲ ▼ さほど騒がれないのはなぜか ~ もやもやする ~ ウソで固めた前政権 何か溶け出すか?
瀆職(とくしょく) 公的役職者が職権や地位を濫用、賄賂を受け取るなどの不正な行為をすること
【歴史は繰り返す ~ 汚職と談合は この世からなくならないのか の巻】
戦前は「瀆職」といったが、
戦後の漢字制限で「汚職」といい改められた。
瀆職とは1901年の瀆職法以降、
官公吏(公務員)が公務に関し
私益のためにその職務・地位を濫用することにより、
公務の神聖・尊厳を瀆(けが)し、
ひいては国家の品位を害することを意味した。
汚職という新しい言葉は、
戦後の新聞記事で頻繁に使われようになった。
昭和29年1月7日、山下汽船の専務がタイホされたのをきっかけに
政治家と造船・運輸業者との間に起きた収賄事件から
クローズアップされ、一気に有名になった。
この事件は最初は大いに騒がれ、
国民の猛烈な非難が沸き起こったが
いつの間にやらウヤムヤに葬り去られるようになった。
当時の首相、吉田茂は この年8月10日になって
「汚職は新聞が面白半分にでっちあげたものだ。
検察庁はそれに乗せられたのだ」と 呆れ果てた言を弄し、
ここからまた大きな波紋を巻き起こしたのである。
当時の落書「吉田茂首相」
ヨ こした金やくれたゼニ
シ さいにいちいち明したら
ダ れもお金のくれ手ない
シ ゆうわい汚職は当然な
ゲ ン政治家の役得と
ル いなき暴言みことのり
よしだ しげる(明治11年~昭和42年) 内閣総理大臣(第45・48・49・50・51代)、衆議院議員(当選7回)。癇癪持ちの頑固者で、洒脱で辛辣なユーモリスト。逸話や皮肉な名台詞に事欠かなかった。吉田の行動は、当時の新聞の風刺漫画の格好の的だった。吉田退陣時には、大勢の漫画家が辞める吉田に頭を下げる漫画(ネタ提供に感謝の意)が新聞掲載された。