【人類最強がAIに最後に完勝した一局の巻】
■3年半余り前「人類最強クラス」が人工知能(AI)に勝った一局を取り上げます。
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▼AIに3連敗した「魔王」ことイ・セドル九段(韓国棋院)が放った渾身の一手が「白78」。当時、神の一手と呼ばれました。この第4局で初勝利を挙げたものの、世紀の番碁は「1-4」でAI圧勝で終わりました。
▼この後、最強AI「アルファ碁」はバージョンアップし、人類最強に「5子置かせるレベル」に到達。特に「AIの序盤」はトッププロの常識を覆し、世界的潮流になっています。
<第1図>1~13
黒番のアルファ碁は星と対小目、白番のイ・セドルも星と対小目の布石
黒11までは、第2局と同じ進行
白12で変化したが、これは黒3子を圧迫する手
最近はあまり出てこないが、昭和の碁でよく打たれていた
黒13までは基本定石
■一週間前の駅前碁会。元締めのT六段から「ブログで『耳赤の一手』を解説したのだから、今度は『神の手』を!」という超ムチャな注文。モゴモゴ言って誤魔化しましたが、せっかくいただいたリクエストですーー。
■手に負えないはずのテーマですが、幾つかの手持ちの解説書を読み込んで、わたしなりの感想を「ちょこっと展開」します。棋譜をよくご覧になり、私の感想はあまり信用しないようにお願いします。