▼女流本因坊戦、まもなく開幕
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日本の囲碁棋士は五百人近くもいますが
全体の2割にあたる百人が女性プロです。
将棋は二百人強ですが、女性のプロ棋士はゼロ。
ただし将棋は別枠の「女流棋戦」があり
これはこれで人気です。
囲碁三大タイトルリーグ入りの
女性プロはいませんでしたが
このところレベルも上がり
「一流」の証明となるリーグ入りも
数年以内には実現しそうな感じです。
女性棋士の多くは「剛腕」タイプ。
バランス型の藤沢里菜(9月度女性ランク1位)のほか
上野愛咲美や謝依旻らはパンチ力を売り物にしています。
星合志保三段(24)も、その一角。
囲碁番組の司会で知名度が高く
最近は「囲碁ユーチューバ―」としても活躍中。
それでいて、本業でもトップグループに迫っています。
* * *
彼女が初めて出版した囲碁本はこれ。
「囲碁・13路盤で上達! 基本戦術と手筋」
わたしはリアル碁は19路盤、
スマホゲームは9路盤、
を愛用していますが、
本書で扱っている「13路盤」も興味深いですね。
「13路盤を打つと接近戦に強くなる」とか
「適度な広さがあるため、布石の感覚も身につく」とか
それなりの勉強素材となりそうなことが書いてあります。
感心したのが、本書「まえがき」のこのくだり。
「次の一手の章では
正解図という言葉を使っておりますが
囲碁に正解というのは
まだ誰にもわかりません。
ですので、私の書いている正解図は
『星合のひとつの考え方』
と捉えていただけると幸いです」
中身をパラパラめくって買いました。
次回投稿からは、同好会の研究会場で
初二段および級位の皆さんとの研究碁でも出現した
基本手筋を選んで、盤面図を数回引用します。
もちろん〝正解図〟の解説は
〝わたしの感想〟にすぎませんから
まともに信用しないでくださいませ。