囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

政治の心得㋣

2021年09月27日 | ●○●○雑観の森

 

 

【享保の改革を支えた名奉行のはなし の巻】

 

 

ある時

徳川八代将軍吉宗が

江戸町奉行の大岡越前守忠相を呼んで

「そのほうは、これまで何人ほど殺したか」

と尋ねた。

 

越前守は

「二人殺しました」

と答えた。

 

吉宗は笑いながら

「二人とは

実際の数百分の一か

千分の一か」

と言ったが、

越前は、

「いや、決して嘘ではありません。

裁判のたびに罪人が出るので

確かに多数が処刑されましたが

それらは犯した罪を承服したうえで

死罪になった者たちです。

決して私が殺したのではありません。

二人と申し上げましたのは

一人は詮議が厳しすぎたために

調べに耐えきれず、

身に覚えがないのに

偽りの自白をして

処刑になった者です。

その者の自白の様子が

何となく気掛かりだったので、

その後、再調査しましたら、

真犯人が現れました。

このことは、いまだに心の痛みとなって

残っています。

もう一人は、

死罪ほどの者ではなかったのですが

取り調べ中に

牢の中で死なせてしまったのです」


        (出典:世事見聞録)

 

 

   *  *  *

 

 

大阪・高槻で暮らしていると

京都、神戸の地方放送局が

身近な存在である。

 

「大岡越前」は今、

阪神タイガースの中継がなければ

毎週金曜19~20時に楽しめる。

 

古いアナログ映像に〝化粧〟が施され

そこそこクリアな映像で、

加藤剛らの硬質で美しい演技が再現される。

水曜19~20時の「鬼平犯科帳」とともに

若き日の名優たちの清しさがまぶしい。

 

製作費が掛かる時代劇が姿を消しつつあり

全人口の3割弱の高齢者が楽しめる番組が

もうほとんどなくなったTV業界の衰退。

古典となる昭和のアナログ映像を目にするときが

すなわち至福のとき、と感ずるようになってきた。

「新入り お年寄り」のわたしの今である。

 


「大岡越前」 1970~99年、TBS系列「ナショナル劇場」で毎週月曜20時台に放送されていた時代劇テレビドラマ。全402話+スペシャル1本。主演は加藤剛。竹脇無我、片岡千惠藏、大坂志郎、天知茂、高橋元太郎、加藤治子、宇津宮雅代、土田早苗。

 

 

         ◇

 

 

「勝手気ままブログ『囲碁漂流の記』開設から1000日」記念

懐古趣味特別企画「名奉行の評伝シリーズ」について

第一部は「いろはにほへと」で、とりあえず了といたします

 

一日1~3本投稿を2年9カ月も続けてしまいましたが

毎日投稿」を反省し、週数回の〝サボリ気配〟とします

今春から〝趣味の風呂敷〟を広げすぎとなっていて

ぼーっとする時間が疎かになってきたためです

アウトプットを制限し、インプット量を増やします

 

みなさまも、気が向かれたとき

時折おいでいだだき

まとめて雑文にお目通しくださいま

 

 

囲碁漂流の記

 ブログ初投稿=2019年1月5日

 ブログ村参加=2019年1月19日

 直近更新頻度=457回/365日(平均8.8回/週)

 


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