【会長か、副会長か。それが問題だ
春の宵は気の迷い、何事が起こるか】
昨夜、囲碁例会のあとのできごと
住宅地の新班長十数人の集まりがあり
新年度の自治会役員が決まりました
立候補者がいなかったため
会則の規定により「クジ引きで」
と、現会長が言いかけたとき
若い女性が手を挙げました
「引っ越してきたばかりで
ゼロ歳児の世話があるので
会長や副会長はご容赦ください」
〝悲痛な〟訴えです
もう一人、となりの高齢男性が
「責任のある役目はもうムリ」
とSОSを出しました
ただごとではアリマセン
重苦しい沈黙が続きます
現会長が
「新年度の役員人事ですから
私からどうこういえません」
さらに沈黙が続きます
さあ、どうする
自治会館は窓を開放していて
寒風が容赦なく入ってきます
ええい、ままよ
ヒラ班長の わたしはつい
「誰もが事情を抱えているから
あるいは やりたくないから
クジ引きにするわけでしょ
だったら
全員がクジに参加しなきゃ
それは筋が通らない
そう思いませんか?
とりあえずクジを引いてみて
そのあとは副会長か誰かが
しっかりサポートするなり
役を代わってもらうなり
話し合いでナントカする
そうでもしなきゃ
話が進みませんでしょう?」
言ってもうた~
そしてクジを引くと
乳飲み子を抱えたお母さんが
「会長」に当選してしまいました
ドンピシャのドン
シトシトピッチャン
シトピッチャン!
さらにわたしが、
エイッと引いたクジの紙を開けると
「副会長」と書いてあるでは
あ~りませんか(←ちと古い)
自治会長だったら「趣味の会」の会長辞任か
というシナリオが脳裏をかすめていたので
不幸中の幸いとでもいいましょうか
いやはやナントもうしましょうか
ヒトのお世話は苦になりませんが
二兎を追う者は一兎をも得ず
ふたつの会長など責任をもって
引き受けることはできないのですが......
半分トホホ、の一日でした、とさ