【「蓼食う虫も好き好き」 ~ そうか、ワニが好きだったのか 国会よりワニ ♪ そりゃそうだよね の巻】
何事に付け「好悪」というものは
ワケを聴かれても他人に説明しにくいものである。
ネコとイヌを愛でる凡百のわたしがいれば
カバを愛す俳人もおり、
ワニが好きな大臣もいる。
◇
苦いタデは特種な香りと味を持っていて、
誰の嗜好にも向くというワケではないが、
それを好んで喰らう虫もある。
ヒトの好みもその性癖によるもの。
物好きとか猟奇的とか、否定的な意味に解されるが
それも時と場合による。
中国の「鶴林玉露」には
「氷蚕は寒さを知らず、
火鼠は熱さを知らず、
蓼虫は苦さを知らず、
ウジ虫は臭さを知らず」
とみえている。
谷文晁の狂歌(江戸中期)
文晁の好きは晴天米の飯
勤めかかさずいつも早起き
文晁の嫌ひは雨ふり南風
わからぬ人と化物と蛇