【「責任がある」と「責任を取る」の違い ~ 責任を取ったためしがない ~ の巻】
「大臣」という名称は
紀元前の「史記 李斯列伝」のなかに
「大臣を尊んで爵位を盛る」とみえる。
日本では西暦133年1月7日、
成務天皇の世に、竹内宿禰が大臣(おほおみ)に
任ぜられたのを始まりとする。
だが最初は臣姓の諸氏のうちで
主師として統領する者が賜ったものである。
その後、皇極天皇が左右大臣と内臣をおき
天下の庶政を総覧するようになった。
初代内臣は中臣鎌足で、軍事指揮権を掌握した。
最大氏族「藤原氏」の始祖となった藤原鎌足である。
のちに武家の時代に入ると、
何の実権もなく、空名となった。
ところが明治新政府は、
この古式蒼然たる官命にあこがれ
各省の長官を大臣と呼ぶに至り、
三等官以上(知事、参事、二等・三等将官など)
をも外国に対して大臣と称することにした。
これを劣等感から発した幼稚な見栄と見る史家もいる。
そうは言っても、なお政治家には最大の魅力であり
世に「大臣病患者」といって四百四病以外の
新しい病名になって久しいのである。
さて
何人の大臣を首を切っては
政権は延命を図ってきたのか
それは国家にとって是だったのか
シャレたことすらできない小人を
大臣に任命するがための
当然の帰結に相違ない
全く持って洒落にもならず……
参考 2020/06/19投稿 明解ナンチャッテ辞典/中
【計量大臣】順送りで大臣になった程度の、たいしたことのない大臣