【わたしが この4年で体験したこと ~ 対局の現場を振り返る の巻】
>8.打ちかけてはひっこめる
>――これもよくあるくせだが、イライラ、ソワソワと体によくない。
> 石を持たずに考える習慣をつければ、自然になおる。
↓
俗に「手が泳ぐ」という。
アマチュアのムダな長考と同じく
迷っているだけである。
ようやく打ったかと思い、
こちらがスッと打ったら
「まだ、打っていません」
とは、これいかに?
確かに石音はしていなかったが。
大概にしていただきたい。
碁笥から石をつまんで
盤上に持っていき
手を引っ込めてしまったら
謝罪の言葉を口にするのが
大人の態度である。
TV棋戦の早碁を見る限り
プロはそうしている。
秒読みに追い込まれ
あわてて打って
石が盤上からこぼれ落ち
「時間切れ負け」という場面もあった。