【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
綜合囲碁講座別巻の囲碁百科辞典を
京都の古書店で見つけたのは3年前
菊版で約四百㌻の大著である
林裕著、昭和40年8月金園社発行
定価1,300円――などとあるが
新品同様で数百円だったと記憶している
むろん、発見⇒即ゲットである
囲碁用語・述語・俗語がどれ位あるか
ざっと数えたところ三千五百語ほどが
収録され、執筆・編集の労に頭が下がる
暇にまかせパラパラめくるのが楽しい
それでは味わい切れぬ、モッタイナイと
鈍らブログで今般のシリーズとした
◇
【味】の項には、こうある
「この味がと、ヘタがジョウズの口を真似」
という川柳があるとおり、このことばが理解
されるようになれば一人前である。あと(後)
という字をつけて あと味といえばよくわかる
かもしれない。要するに直接〝手〟はならな
いにしても、多分に可能性のある形。従って
攻める側からいえば楽しみであり、守る側か
らは非常に薄気味悪い状態をいう。直接〝手〟
になるならその段階をこえているから あじと
はいわない」
なるほど、
「碁は脅して打つべし」というが
語釈もなかなかの妙味といえよう
碁は、打つばかり、勝ち負けばかり
が楽しみではない、と声を大にしたい