【にわか碁打ちのための基本レッスン「美しい整地の方法」の巻】
■「花園」はラガーマンの聖地。
「甲子園」は野球小僧の聖地。
碁の「聖地」は?
精緻にやらねば、聖なる地にはなりませぬ。
「あれ~、半目負けかあ」
と、ある日の本拠地碁会。
スットンキョーな大声が会場に響きました。
あちこちで笑い声が起きています。
その後、碁道具を片付けて……。
足元に一つ。碁石を見つけては
「あれ~、なんだ、勝ってたのかあ~~~」
勝敗は? ダメ、ダメ、手遅れです。
たかが整地、されど整地。
ちゃんとやれば、できるようになります。
ちゃんとやらねば、いつまでもできません。
▼終局
▼整地後
2009年7月 第64期 本因坊戦 挑戦手合7番勝負 第6局
黒番 羽根直樹本因坊
白番 高尾紳路九段
<ポイントのみ、おさらい致しましょう>
1 盤上の死石を全部取り上げ、いったんフタに入れてしまう
★手にアゲ石を持ち、そのまま埋める行為はやめたほうがよろしい
「ズルをしている」と指摘され、トラブルになる可能性がある
紛らわしい手付きはトラブルのもと
キレイにいきましょう!
2 フタに取り上げた石(アゲハマ)を、陣地の小さい所から埋めていく
3 盤端は空けておく(端っこは、直線で目盛りがあり、数えやすい)
4 10、20.30の四角形を作り、残りは一カ所だけ半端とする
5 黒陣・白陣が分かりやすいよう「中に石を入れる形」を覚えておくと便利
番外 まず黒番の人が「白地の整地」を始め、白番の人はしばらく待つ
黒番の人の整地作業が終わってから、
白番の人がおもむろに整地する、のもよろしいでしょう(大人ですね)
プロのように「目にも止まらぬ素早さ」でなくても構いません(出来ません)
マネせずとも、ゆっくりやっても10分、20分とかかるものでもなし
それより、誰が見てもひと目で数が分かる形にすることが大事なのです
それが何よりカッコいい!
■参考
2019年1月31日投稿 【保存】整地の練習帳
詳しく説明していますので、ご覧ください