【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
「たった一路違いじゃないか」
は、技量の無さからの戯言ですが
「たった一手違いじゃないか」
は、うかつに口に出せません
互いに眼がない大石の攻め合いは
専門家の碁にも頻繁に現れます
捕り物合戦はスリルとサスペンスの極致
碁の醍醐味ですが、当事者は天国と地獄
諦めの悪い人はどこにもいるもので
ついぞこんなことを言いたがります
くやしい気持ちは分かりますけど
碁は一手一手交互に打つものですから
二手違ったら手合い違い、と
ココロのなかでほくそ笑んでも
決して口に出してはいけません
それこそ
〝もう君とは打たぬ〟
となりかねません
碁はあくまでも盤上のケンカです
盤外で仲違いしてどうなりますか