囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

やれば出来るは魔法の合言葉

2021年09月06日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

【指先で覚えていく、という事 の巻】

 

 

感染症パンデミック(世界的大流行)のなか

開催に賛否渦巻いた〝東日本五輪〟が終わった。

「名言が少なかった大会」ではあったが

逆境からの栄冠奪取、次世代の台頭など

数多くの人間ドラマの感動・感涙を残して――。

 


翻って――。

疫病影響で退会者続出の〝百人碁会〟だが

「コロナ特別会費として半額の千円ぽっきりとし

積極参加の会員に千円を図書カードでバックする」

という参加意欲刺激策を導入したところ

「達成は難しい」と予想していた規定打席を

5人がクリアしてくださった。

 

「人数制限があるなかの4カ月で

頑張って規定打率『20局』を超えれば

表彰・昇格の対象とする」

との定めである。

 

当初、役員会では

「とてもムリ、達成者ゼロの可能性が高い」

として一部に反対の声が強かった。

それを

「ハードルは達成できるかどうかは

ギリギリに設定するのがよろしい」と

わたしが押し切った。

 

結果、対象期間4カ月のうち、

2カ月近くの休会(緊急事態の影響)

という、更なるハンディをものともせず

達成者が複数出たことに安堵している。

最多対局数32の〝金メダリスト〟には

碁会掲示板を前に、感嘆の声が上がった。

 

9月4日の「達成者向けミニ表彰式」で、

印象に残った挨拶(あいさつ)があった。

某有段者(三段格)は言う。

「新聞碁を毎日並べている。

いい碁、納得のいく碁を打ちたい。

勝ち負けは、それほど深く考えていない」

なるほど最近の碁は筋がよい。

 

 

わたしも数年来、未明の棋譜並べ1局

自身の課題として続けている。

憧れのチクン(趙治勲九段)のマネだ。

仕事等々の疲れもあって

皆勤というワケにはいかないが

週に3、4日は何とか続けてきた。

 

碁という難物を

ちっとも理解できないのだが

それなりの着点に

自然と指がゆくようになった。

 

「分かるというのは

苦労するというのと

同じ意味ですよ」

小林秀雄のことばを信じ

かみ締めている。

 

古希まであと5年。

六段には絶対になる。

遠い目標に希望の光が

ちらついてきた。

そんな気になっている

今日このごろである。

 

▲新聞碁を切り抜くだけで

強くなってきたような

気がしている

 

最新AIから幕末の名手まで

新しい碁、そして古い碁

みんなちがって、みんないい

 

アタマを空っぽにして

オトコは黙って並べませう

 

 



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