囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

〝先生に四目 弟子に四目〟

2023年06月21日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】

 

これは

どういうことでしょうね

下には余裕を持って大勝ちするのに

上には手が縮んでどうしても勝てない

メンタルの問題なのでしょうか

 

昭和の終わりごろ

「プロプロ置碁」という趣向がありました

黒を持って石を置くのはプロ棋士

白を持って置かせるのもプロ棋士

同格の二人が打ったらどうなるか、です

 

例えば

武宮正樹九段が3子置いて

石田芳夫九段が白番の一局は

246手完、黒29目勝ち

 

石田芳夫九段が5子置いて

金島忠九段が白番の一局は

205手完、黒71目勝ちです

 

石田芳夫九段が8子置いて

佐藤昌晴九段が白番の一局は

237手完、黒130目勝ちでした

 

標題の「四目」は

置石4子の意味でしょう

石をひとつ置くのは、

10~15目見当の棋力差がある

との理解でよいと思います

 

置碁は

棋力差があっても

公平公正にふたりともが

楽しめる素晴らしい仕組み

互先とは別のテイストがあって

白を持つとやる気がでてきます

負けてもともとという気楽さがあり

勝っても負けても微差ならば

下手を褒めれば良いのです

 

 

 


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