【ダメダメのメンタル偏差値 の巻】
かたはらより言ふことは、いとよくあたるものなり
松平定信「花月草子」
「岡目八目」という言葉は囲碁由来である。
傍らで観戦している者は、手や形勢が良く見えるという意味。
物事は、渦中にある者は夢中になってしまい
真実の在りかがよく分からなくなるもの。
冷静に眺められるなら的確な評価も可能なのだが。
定信は、その結論として
「私心を捨てれば第三者と同様の観察ができる」
と述べている。
では、私心を捨てるには、どうすればよいものか。
勝ち碁を勝ち切ること、負け碁を辛抱してひっくり返すこと。
どちらも難しいことで、できる時、できない時の波が大きい。
「指の運」「時の運」に頼るだけのわたしには
メンタル偏差値を高める手掛かりが一向につかめない。
だから、やっぱり、やめられない。
私心を捨て去る 自分の利益になるような邪な考えを振り払うこと
松平定信 江戸中期の大名、老中。8代将軍・徳川吉宗の孫。1787~93年の寛政の改革を行った。財政緊縮策が一定の成果を収めるが、将軍との確執や市井の不満が募り、失脚した。
白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき 大田南畝