【人脈づくり? 暇つぶし? それとも……
~ ご愛敬の世界 老害なんて言葉を安易に使ってはなりませぬ の巻】
国会議員の「趣味の会」で有名なのは
「超党派ゴルフ議連」
「自転車活用推進議員連盟」
「囲碁文化振興議員連盟」
あたりだろうか。
一緒に参拝、なあんてのもあるが
つるむなら、趣味にしておきたいものである。
大仰な名称も「……らしい」といって笑える。
明治の傑物、大久保利通は
下級藩士の出だったが
囲碁を足掛かりに人脈を作り
ついには一国の“総理”の座に
上り詰めた。
囲碁も、初段になると一気に面白くなり、
三段、五段となると碁盤の見え方さえ変わってくる。
部分にこだわらず、全体が見えてくると
なお一層、その魅力につかれるとしたものだ。
高段の入り口が、五段なのである。
このレベルになると
「論点のすり替え」「争点ずらし」
といった高度なテクニックが駆使される。
「手抜き」「様子見」「含み」など、
高手が放つ玄妙な高等戦術の数々である。
なるほど政治と囲碁には切っても切れない
関連性があるような気がしてきた。
へっぽこ碁会の人間関係もまた
“ミニ永田町”の様相といってもよい。
我執と迷妄とプライドと自己陶酔に凝り固まった
協調性欠如の難物にさえ、誰も鈴を付けない。
何故こんなに野蛮で強権的なのか
訳知り顔の貧困な精神を次世代に押し付けるな
なんだかブルーになってきた――