囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

こう思う、こうする!

2022年10月09日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

「定石、手筋、詰碁、

どれを勉強すれば

手っ取り早く強くなりますか?」

 

同好会の某3級さんから

尋ねられました

「詰碁です」と返事しました

 

じゃ、定石や手筋はどうでもよいか

といえば、そうではありません

 

が、詰碁は「基礎体力」であり

何をするにも、これがなくては

棋力が伸びてゆきません

 

これは、

自分自身に日ごろ言い聞かせていることです

 

    

   ◇

 

 

二十歳の新鋭・藤井浩貴初段(現二段)が

齢六十六の大御所・趙治勲名誉名人に

あと一歩まで迫った好局を取り上げます

 

2021年9月9日、第61期十段戦予選C

先番6目半コミダシ、持ち時間各3時間

 

 

▲若武者は黒13ときました

普通はAに手堅く守るぐらいですが

大きく振りかぶって白14に入らせ

名誉名人に堂々の勝負を挑みました

 

▲黒がやや優勢の局面でしたが

黒55と痛恨の敗着が出てしまいました

あわてて打つようなところでもなく

しかも白60がAのキリを防いでいます

 

232手完、白一目半勝ち

この碁は、

未完の大器がみせた独創を感じさせる好局

 

常識や定石にとらわれることなく

こう打ちたいから、こう打つ

という意気込みを感じさせます

 

碁も人生も、二度と同じ局面が現れない

こう思うと、やりたいようにやってみたいものですね

 

 

 

 

 



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