先日東野圭吾さんの白夜行と幻夜を読みました。
両方とも「風と共に去りぬ」が出てくる。
ネット上で、これを読まないとこの2冊は理解できません、
みたいなことも書いてある。
ふむ、不朽の名作と呼ばれる古臭い本も、たまには読んでみるか。
借りるだけ借りて、読まなかったらそれまでだってことで。
借りてみたら、案の定1巻はなかなか開かない。
でもねぇ、読みだしてみたらこれがおもしろいのよ!!!
かなり昔の訳文で、直訳的な文章(訳者は大久保康雄、竹内道之助)。
新装版とかで、恐らく3巻で終了です(まだ2巻までしか読んでない)。
読んでみて初めて知ったんだけど、これって、
南北戦争の話
なんだね。
当時の社会的な女性の取り扱いってのにびっくりします。
え、女性って、そうあるべきだったんだ!?っていう。
おバカでキレイで、何かあったらすぐ気絶して。
そんな女性が、社会的に「淑女」だったんですよ!
「紳士」の概念もまた、現代の私にしてみれば超おバカな感じで・・・。
いや、スカーレット目線で見た紳士がおバカなのか?
彼女は紳士をバカにしてないんんだよ、決して。
でも、彼女が信じている「紳士」ってのの説明文がアホらしいのよ。
紳士は淑女がウソをついていると分かっても、騙された振りをするとか、
はぁ???それが紳士なんだ?っていう説明なんだもん(笑)。
スカーレットの強烈な性格以外、そういうとこもなかなか楽しい。
スカーレット、すごい性格してますよ。
超自己中
思い込み激しすぎ
でも乙女
よく分かんないでしょ~(笑)。
先にあらすじを調べた時には、失恋した腹いせに別の人と結婚。
って書いてあったんだけど、それだけ読んだら意味不明だったのよ。
でも、社会的背景を含めて小説を読んだら、ちょっと納得出来ました。
独身女性と、既婚女性、未亡人、そして妊娠女性に対する扱いがすごい。
いやぁ、この時代にう産まれてたら大変だったね。
独身時代はおバカでかわいくして、びっくりしたら気絶してりゃいんだけど、
結婚したら奴隷を取り仕切って、家を全部管理しないといけないの。
でも、決して出しゃばらず、淑女らしく旦那様をたてて、ですよ。
未亡人は、何年も喪服を着て、暫く家の外にも出ちゃいけない感じ。
パーティーなんてとんでもない!
窮屈だなぁ。
妊娠女性に至っては、妊娠が分かった時点で家に引きこもるのよ!
みっともない姿を世間にさらさないためですよ、それも!
淑女たるもの、そんな姿を人前にさらすなんて恥ずかしくて、みたいな。
「妊娠」とか「陣痛」とか「出産」とかの直接的な言葉は、
女性達と医師のもので、紳士諸君は口にすらしないんですってよ~。
1巻はですね、このおバカな小娘は何やらかしてくれるんだ?って感じ。
結婚するでしょ、子供すぐ出来ちゃって、旦那はすぐ戦死して。
旦那の妹ってのが、失恋相手の奥さんなのよ。
何故だかその人と一緒に住んでるしさ(笑)。
スカーレットがダイスキな粋な男性、レット・バトラー。
彼はかなりいいですね~。
さんざん恋愛を楽しんでる筈なのに、どうして彼が本気なのが分からないのかなぁ?
そこが不思議です、スカーレット・・・アホすぎる・・・。
2巻はですね、この無茶苦茶な娘は何しでかしてくれるんだ?って感じ。
戦争が終わって、実家に帰ったはいいけど、母は死んでるし父はぼけてるし。
精神的に超お子様なのに、長女の彼女は家を切り盛りしていくんですよ。
でも、まだ戦時中なので、北軍兵士が家に来たりしてね。
スカーレット、この一人で来た兵士を、なんと、
撃ち殺した
な、なんですと!?
まぁね、戦争の話だからね・・・そして庭に引きずって行って埋めたよ。
すげぇ・・・。
戦争が終わって、まぁ、なんとかやってたんだけど、絶対的ピンチ。
税金が払えない!!!
そこでお金持ちのレットを頼るんですが、あいにく獄中で。
で、偶然出会った妹のフィアンセがお金持ってたもんだから、
突然結婚
でも、商才のない男性だったもんだから、自分で商売始めちゃった。
今でこそ普通だけど、この時代とんでもないことだったらしい。
2回の結婚の理由を、たまたま全部知っているレット君、
やっぱりスカーレットがダイスキで心配で離れられず、見守ってくれる。
ああ、惚れた女にはなんていい奴なんだ!お前!
そして何故それが分からない!スカーレット!!!
このおバカな娘が次は何するのか非常に気になります。
3巻、来週には読めるかな~。
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