いつの間にやら、コンピュータシステムの開発を30年もやっている。
開発ばかりをやっていたかというと、そうでも無く、小売業(通販、ネットショップ)もやったり、NPO法人も運営したり。
私は、仕事と私生活の境目があまりなく、趣味というかボランティアではじめたことが仕事になったりもしてきた。
いずれにせよ、何か(人や自然など)の役に立つことで自分の存在価値と喜びを実感したいと考えている。
人の役に立ちたい、人を健康にしてみたいと願ってお手伝いしていたら、その関係のNPO法人をお預かりすることになったり、
コンシューマー向けの仕事をやってみたいと願いお話ししていたら、通販をやることになったり、
環境が大切だと思って、ボランティアで取り組んでいたら、環境関係のシステムの開発を受けることになったり、
と言う具合に、手がける範囲が多様化してきた。狙ったわけでなく、流れに沿ってきた感じである。
そして今、コンピュータの知識と技術とその他の経験をつなぎ合わせることで、中小企業(というより零細企業)の皆さんに
お役にたてるのではないか? と考えはじめた。
現在、私の会社の規模は小さく、経理を含め大抵のことは自分でやっている。そのため、ほとんど間接費がかからない。
これは価格競争力が上がっていることを意味する。「最低限必要な金額」が小さいわけである。
以上のような利点や経験を生かし、少人数で頑張っている企業さんにコンピュータの恩恵を実感していただきたいと考えるようになった。
例えば、自信のある商品をお持ちだが、なかなか売り上げが伸びず苦しい。間接費がかけられないので大抵のことは自分でやらざるを得ない。
そのような人はとても時間が大切で、コンピュータやネットの恩恵を受けるとかなりのレベルで時間が有効活用できるようになる。
ネットショップで月100万も売り上げようと考えず、月5万の粗利を目指す。月5万を無理の無い範囲でやる。
5万が見えたら、もう少しだけ上を目指してみる。無理の無い範囲で。
15万の粗利が見えたら利益にするのではなく、アルバイトなどを依頼して、全額を人件費に充てる。もちろん5万でも10万でも構わない。
自分に時間が出来るので、もう5万円の粗利確保の工夫をする。5万が達成できたら10万を目指してみる。無理の無い範囲で。
急拡大を狙わず、じっくりと100年続けるつもりでやっていく。そして、儲け過ぎず、100年続けるつもりでやる。
利益を優先させず100年続けるにはどうしたら良いかを考えて事にあたる。継続は強靱な力になる。
利益を楽しむより、誰かに仕事を渡せることを楽しみにする。自分の商品が誰かの役に立っていることを喜びにする。
儲け過ぎると必ず誰かが気づき長続きしない。何せ100年継続することを考えているし、役に立つことが喜びなら儲けの薄さは気にならない。
(ちなみに、Y!Shoppingを使えば、売れない限り、月々のコストはゼロで、ロイヤリティも発生しない)
こういうやり方は、不景気にも強い。急激な売り上げの悪化にも柔軟に対処できるだろう。
自分自身でじわじわ積み上げ来た分、少しばかり元に戻せば良いだけだからだ。
急拡大、大儲けを考えるとそうは行かない。自分でコントロールできないことの方が増えてしまう。
まるで打ち上げ花火のようである。会社の場合打ち上げ花火が10年とか20年とかのサイクルで起こるから厄介だ。
だからこそ、100年続けるつもりでやる。
おおざっぱに言うと、
ネットで月100万売ろうなんて、夢ですよ。そう簡単にはいきません。
先ず5万でいいじゃないですか。それなら十分に可能性がある。
そして5万ずつじっくり増やしていけば、いつの間にか乱降下しない、月100万の売り上げが見えてくるかもしれませんよ。
ということです。
ネットには魔物が棲んでいる。何故売れているか分からない、何故アクセスが継続するのか分からない。
広告は必要だが、Y!、楽天の広告・安売り重視のやり方は、100年続くことはないだろう。
広告を切った瞬間から売り上げは激減する。
こつこつ継続的にコンセプトを売っていくやり方には合っていないだろう。
こつこつ100年続くコンセプトを儲け過ぎずにじっくりやっていく。
そうすれば、魔物が天使に変わるのだと私は何となく感じている。
こんな風にコンピュータの使い方を提案し、埋もれている素晴らしい商品を世に送り出すことで、零細企業さんに元気になってもらいたい。
対価は成功報酬でいただくようにしたい。何故なら、成功して頂かないと支払い減資が出ない零細企業の皆さんを応援したいから。
誇大妄想に聞こえるかも知れないが、この年齢になっても尻の青いことを言っていたい自分の本心である。