企業内での役割は、主に視点の違いによって異なるのだと思います。
一般的に、「社長より優秀な社員はいない」と言われていますが、これは、その企業が社長の視点で作られているからに過ぎません。
ですから、この「優秀な」というのは、言葉の意味をそのまま受け取りのは間違いだと思います。
社長の視点・考えで会社を進めているのだから、社長より深く社長の考えを理解しているケースはあり得ません。
また、社長の視点は、社内で最も将来に向いている必要があります。要は、遠いところを見ている訳ですね。
そして、現場に近づくほど足下を見る訳です。
当たり前ですね。現場が先のことばかり考えていたり、社長が現場仕事ばかりやっていたら、組織は破綻します。
視点が異なる→役割が異なる。
単にこれだけのことで、「社長が優秀」なわけではないと思うのです。
先ばかり見ているから、そういう情報の集め方になり、将来のことを語ることになります。それを聞くと、「さすがに将来を見ているな~」となるわけですが、当たり前なんですね。
もちろん、言い出しっぺで会社を始めて、想いを語り、みんなを引っ張っていくという能力というか、適正を保持しているケースは多いでしょう。
しかしそれは個性であって、人間の優秀さを決めるものではありません。
社員が社長より遠くを見て、方向性を示せるのであれば、社長に物足りなさを感じて退職するでしょうね。見ている将来が異なるわけですから。
ですから、「社長より遠くを見ている社員は少ない」のは、事実だと思います。(もちろん、局所的には十分あり得る話なので、大局的な部分ですが)
常に原点に戻り、自分を理解して、進んでいきたいと思う、今日この頃です。