宮代学園台自治会

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宮代町の高齢者医療費

2021年05月22日 | ニュース

国民医療費は2018年度は43兆4千億円で、10年で8兆円余り増えた。1人あたり医療費は、65歳未満は18万8300円(前年度比0.7%増)、75歳以上の後期高齢者は91万8700円(前年度比0.3%減)だった。後期高齢者の医療費は現役世代の5倍程度かかっており、これが現役世代の負担を増やす形で健康保険制度を歪ませている。

現役世代の負担軽減に向けた施策として、75歳以上の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる医療制度改革関連法案が5月11日の衆院本会議で与党などの賛成多数で可決された。引き上げは一定の年収のある370万人が対象となる。この後参院審議を経て、今国会で成立する見通しとなっている。

「ふるさとクリック」という全国の市区町村ごとの75歳以上の後期高齢者の1人当たりの医療費が閲覧できるページが日本経済新聞社から本日公開された2018年度の宮代町の後期高齢者医療費は、一人当たり75.66万円と全国平均の92.68万円と比べても、周りの市町(白岡市 84.74万円、幸手市 82.18万円、杉戸町 77.00万円、春日部市 78.38万円)と比べても低い額になっている。また宮代町の後期高齢者医療費は十年前と比べて2.66万円の減少となっている。

一方で宮代町の74歳以下の一人当たり医療費は、2018年度は約31万円となっている。74歳以下の一人当たり医療費は2016年度から2018年度にかけての5年間は少しずつではあるが増加の傾向にある。 医療費は年齢により大きく変動しているので、参考に2016年3月の年齢別医療費を示しておく。年齢が60歳から74歳までの医療費が一人当たり80万円を超えており、後期高齢者(75歳以上)になると医療費が高額になると言うよりも、定年をむかえる年齢を境に医療費が急に増加している点に注目しないといけない。

乳幼児の医療費が高齢者に続いて高額になっていること、周辺の市町村との比較で宮代町の医療費が少ないことなど、医療費データを少し詳細に観察する限り、どちらかというと医療機関を受診する機会(そもそも近くに病院があるかどうか)、受診頻度(病院に行く時間があるかどうか)などが医療費の大小を決めているように見受けられる。