シリーズ惨獄死(さんごくし) 第五回
敗北の巻
周王、南面す。
機は熟した。周では、すでに文王は亡く、その子の武王が立っていた。彼(武王)は、その時、殷王朝を打倒すべく、軍を起こしたのである。その数、わずかに三万。対する殷王朝軍は、百万という大軍勢である。周軍を率いるのは、太公望呂尚。敵は、大兵、こちらは、寡兵である。多勢に無勢。どちらに勝敗がかたむくかは、一目瞭然のようであった。しかし...、
***
しかし、蓋を開けてみれば、結果は、周側の大勝利であった。百万の大軍をそなえた殷軍は、わずか三万の周の軍の前に一敗地にまみれたのである。殷都朝歌は、火煙につつまれ、殷の王城は、陥落した。
この時、武王は、南に面して陣を布いていた。一方、殷軍は、北に面して布陣を営んでいた、という。これが、敗北という語のはじまりである。
敗北の巻
周王、南面す。
機は熟した。周では、すでに文王は亡く、その子の武王が立っていた。彼(武王)は、その時、殷王朝を打倒すべく、軍を起こしたのである。その数、わずかに三万。対する殷王朝軍は、百万という大軍勢である。周軍を率いるのは、太公望呂尚。敵は、大兵、こちらは、寡兵である。多勢に無勢。どちらに勝敗がかたむくかは、一目瞭然のようであった。しかし...、
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しかし、蓋を開けてみれば、結果は、周側の大勝利であった。百万の大軍をそなえた殷軍は、わずか三万の周の軍の前に一敗地にまみれたのである。殷都朝歌は、火煙につつまれ、殷の王城は、陥落した。
この時、武王は、南に面して陣を布いていた。一方、殷軍は、北に面して布陣を営んでいた、という。これが、敗北という語のはじまりである。
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