土曜日の中山はかなりひどい馬場状態で、3歳1勝クラスの山藤賞(芝2000m)は2分8秒台の勝ち時計でした。こりゃどうなることかと思いましたがどんどん回復しているようで、この記事を書いている時点では稍重になっていますね。
例年の高速馬場ではないものの、土曜日のような極悪な馬場でもない、ということでよさそうです。
さて、色んなところで言われていることですが、皐月賞はハーツクライ産駒の成績がもう一つなレースです。というか、ハーツクライ産駒はそもそも中山競馬場でのG1勝ちが記憶にない。リスグラシューの有馬記念ぐらいですか?あ、タイムフライヤーのホープフルSがありますか。ということで何となくイメージしていた通り、ハーツクライ産駒は中山がプラス、ということはないように思います。
ハーツクライは「現代のトニービン」だと思っていまして、トニービン産駒のG1勝ちのほとんどが東京競馬場で挙げられていることは有名ですよね。ハーツクライはサンデーの子ですが、母の父トニービンの特徴がよく出た種牡馬だと思います(そもそもトニービンはどこに入っていても主張が強い血ですよね)。
中山のような小回りが向かない理由は、器用な立ち回り(急な加減速)ができない産駒が多いことが原因だと思います。直線の長いコース(東京や京都外回り、阪神外回り)や、小回りでもバラけたり、少頭数の競馬ならレースはしやすいんですが、皐月賞は多頭数で、スピードと器用さが求められる舞台なので、やはりプラスの評価はしづらいと思います。
皐月賞
◎サトノフラッグ(5着)
〇コントレイル(1着)
▲ダーリントンホール(6着)
△キメラヴェリテ(17着)
×サリオス(2着)
×ヴェルトライゼンデ(8着)
◎はサトノフラッグ。ディープインパクト産駒にしては一瞬の切れ味というよりも、長く脚を使うタイプのように見えます。まあそれならここよりもダービー向きなわけですが、枠の並びが競馬しやすいとみて本命にしました。
〇はコントレイル。基本はこの2頭でいいと思っていましたし、コントレイルは鉄板かなと思っていましたが、サトノフラッグよりも切れ味が勝ったタイプなので、道悪はマイナス材料。そして誰からもマークされる立場でこの最内枠がどうか、ということで対抗にとどめました。
▲はダーリントンホール。父がサドラーズウェルズ系なので血統的に道悪は鬼?そしてミルコは皐月賞が鬼w
△のキメラヴェリテは、ダートから来て前走、高速馬場でまさかの逃げ粘り。スタートがそんなに速くないので、先行馬ですが内よりは外目で良かったのではないでしょうか。
サリオスは×で押さえたわけですが、プラスの面があるとすればこれまでマイルを使ってきていること。3戦とも直線の長いコースではあるものの、マイルのスピード競馬に対応してきてはいるので、ハーツクライらしからぬ産駒とは言えると思います。血統だけ見ればハーツクライ×ニジンスキー系×タイガーヒルだなんて、菊花賞でも走れそうですがw
印付けなかったところでも注目馬がいっぱいですね。マイラプソディは今のところグレイルの道を歩んでいますが、ここで見所のあるレースができればダービーが楽しみになります。
もっとドボドボの馬場ならラインベックとかも面白いかなと思っていたのですが。クリスタルブラック、ブラックホールあたりは3連複のヒモで押さえるかもしれません。
それでは皆さま、グッドラックです!