根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

石鎚山  8月23日(日)

2009年08月24日 23時53分55秒 | インポート

                        石鎚山 (弥山1974m)         阿蘇にのぼる会例会 

             快晴          ※文字サイズは(大)が最適  

(行程) 国民宿舎「石鎚」(5:40)→二ノ鎖小屋(7:35)→石鎚山山頂・弥山
     (8:15~8:40)→二ノ鎖小屋→前社森(9:50)→成就社
     (11:05~11:35)→ロ-プウェイ・山麓下谷駅に下山(12:15)
     ~京屋旅館にて入浴

(帰路の 山麓下谷駅(13:00)→松山自動車道(いよ小松IC13:50)→
アクセス)      (八幡浜港発17:40~臼杵港着20:05)→宮地着21:50)

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〇石鎚山は今回で2回目の登山となる。昭和47年四国学園・専門部在学中
 (企業内研修機関)山開きの日に単独で土小屋コ-スのピストンで登った事
 がある。
 今回は松山側から登って西条側に下る「土小屋→頂上→成就」への縦走登
 山コ-スで石鎚山の南東から北東へと歩く事となった。

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▼国民宿舎「石鎚」からの夜明けは素晴らしい天気に恵まれた。
 連なる山は墨絵の如く佇み、その上に棚引く雲は黎明の陽で茜色に染り、
 清々しい空気の中で朝を迎えた。
 中庭で準備体操とミ-テング(登山者が多いので長い縦列を避けるため班
 毎に行動するように・・・・・等)を終えて出発した。(5:40)

▼尾根腹の斜面を尾根に向かって歩き8分位で石鎚神社中宮「土小屋遥拝殿」

からの登山道と出合う。(土小屋の標高は1492m:伊予の国・・?) 
 途中、朝日の太陽が木々を染め美しい光景であった。
 皆の顔もこの朝焼けに染まり興奮の歓声を上げていた。
 今日一日が楽しい想いと成る予感の兆しのようであった。     

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▼登山道は至る所に丸太の階段が設けられていてよく整備されている。
 最初は緩やかな尾根歩きで直ぐに山腹のやや平坦な巻道を進む。
 道の両側はブナの自然林で覆われた樹林帯で右側は木々の間から遠景の
 山(後で調べたら瓶が森方面・?)が見えるが、左は山側(鶴ノ子ノ頭・?)で
 視界は無い。
 この付近で情報が伝わり、体調不良のためM氏が出発後まもなくしてリタイヤ
 したとの事であった。

▼鞍部を過ぎると、やがて登り坂となり視界が広がり左前方を仰ぐと石鎚山の
 頂が見え、左(南側?)眼下には昨日バスで上ってきた石鎚スカイライン側の山
 並みが視えた。
 早朝であるためか空気は澄み渡り透明度が凄く良い・・・・・。斜面には熊笹
 が広がり、その中に白骨樹・五葉松・モミの木を前景にしてその先に石鎚山
 が聳える。この映えある風景は絶景そのものであった。

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▼休憩場(6:35)が設けてある付近の五葉松の枝振りは見事な物であった。
 休憩場から階段道を登り上げると稜線歩きとなり、東稜基部を過ぎて山腹を
 トラバ-ス(横切り)して進む。
 幾つかのルンゼ(氷や雪で浸食された深い大きな岩溝)を越えて行くが
 ルンゼには丸太で組み立てられた木道や鋼鉄製の渡しが掛けてある。

▼岩溝の谷にはオオマルバノテンニンソウやミソガワソウ等が群落しており お花畑とな
 っていた。花の時季にはモット色々な花が咲くであろうと思いながら私達の
 班の足取りに合わせて先へと進んだ。
 (時間を掛けてモットゆっくり眺めたい気持でもあるが・・・・・・)

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▼最後のルンゼを過ぎると15分位で成就社(西条側)からの表参道登山道と
 合流して鳥居を潜り二ノ鎖小屋に着く。(7:35)
 私達の今回のコ-スは鎖場を登らず右に巻く迂回路を歩く。

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▼迂回路は鋼鉄製の階段と桟橋の急勾配の昇りで高度感を味合う。
 「登りと下り」が手すりで区分され行き交うのに支障が無く安全な登りであっ
 た。桟道のテラスからの眺めも良い。
 一瞬、西条市方面側(北東?)からの強風を受けたが高度の山で味合う得 
 難い貴重な体験でもあった。

▼三ノ鎖迂回路の最後の石組みの階段を上り、左に巻いて土産品店を通過
 して弥山の頂上に立つ。(8:15)
 天気は抜群・空は青い・風は程ほど・・・石鎚山(弥山)からの眺めは早朝で 
 透明度もよく、最高の条件で眺望することが出来て感動極まるものであっ
 た。

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▼弥山から伸びる岩稜、その先にそそり立つ岩峰が西日本最高峰の天狗岳
 (1982m)である。この岩稜を辿ることが石鎚の最高の魅力であるのである
 が今回は計画からはずしてあるので眺めるだけであった。

▼38年前(当時27歳)に天狗を踏破したのであるが、その時の足取りを思い
 出そうとするが思い出せない。頂上の小さい祠は微かな記憶が残っている
 のであるが・・・・。歳月の流れは忘却の彼方となっていて・・・本当に登った
 のであろうかと、自己自身を懐疑する始末であった。

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▼頂上は20分位の僅かな時間であったが十分に展望を堪能した気分で下山
 に掛かった(8:40)

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▼復路は二ノ鎖小屋まで引き返して笹尾根道が伸びる快適な登山道を夜明
 かし峠へと下る。途中、何度も~何度も~石鎚山頂上を振り返り天狗岳・
 弥山・三ノ鎖小屋・二ノ鎖小屋を確認して記憶に残した。 

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▼夜明かし過ぎた頃から樹林帯に変わりブナ林の中を下る。
 階段道も多くなりグイグイと高度が下がっていく。
 登って来る登山者とのすれ違いで進路を譲る場面が頻繁になり、今朝のミ
 -テングの指示に従い班別での行動が多くなった。

▼登る登山者に意識的に「おのぼりさん」と声をかけるが・・・「おくだりさん
 の言葉はなかなか返らす゛「こんにちは」の通常の挨拶で行き交った。

▼急斜面の下り坂となる前社森(9:50)を過ぎる頃から登山道の樹木は一段
 と背の高い大木のブナ等が目立ってきた。

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▼鞍部の平坦な登山道に鳥居が立つ。何気なく通り過ぎると班長の大塚さん
 が声をかけられて「鳥居の先に弥山が見えますよ・・」との案内であった。
 確かに鳥居の中にくっきりと「弥山」の山姿が鎮座していた。
 道標には「石鎚山遥拝の鳥居」と記してあった。
  そこから緩やかな登りを15分で山門を潜り石鎚神社中宮社に着く。山門
 には「ご登拝お疲れ様でした。ご本殿と見返り遥拝殿で・・・」と記した看板
 があり、再度この遥拝殿で霊峰石鎚山を格式高く神体山(山そのものが神)
 として拝んだ。

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成就社の境内で弁当を開き11:05分から11:35まで昼食タイムとなった。

▼成就社から道幅の広い登山道路を下り20位で標高1300mのロ-プウェイ
 山頂成就駅に着く。
 ここから展望も良く、頂上付近が窪んで見える「瓶が森」もよく見える。
 「いつかは登りたい山」として登頂意欲が涌く。
 

▼ロ-プウェイの標高差450m・距離1815m・所要時間7.5分の山麓下谷駅
 に降りる。(12:15)

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▼駅前の京屋旅館にて急ぎの風呂を浴びて迎えのバスに乗り込み(13:00)
 一路、八幡浜港に向かう。

▼出航(17:40)までには待ち時間があったのでフェリ-乗り場のレストランでビ
 -ルタイムとなり、八幡浜名物の「じやこてん」を酒の肴とした。

▼船内でも夕食の折り詰め弁当を開いて酒盛りとなる。
 今回の遠征で初めて出会った会員のN氏、数多くのキャリアの持ち主
 (広島出身・色見に別荘・ジャイカ・ゴルフ・写経・居合い抜き・樹木医・
 草地改良・・・等)で臼杵港に着くまで(20:05)語り合った。

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 (昭和47年四国学園時代に単独で登った時の懐古写真:石鎚山山開きの日)

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(出会った花)

タカネオトギリソウ(高嶺弟切草)         アキノキリンソウ (秋の麒麟草)             

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オオマルバノテンニンソウ (大丸葉の天人草)         ミソガワソウ(味噌香草) 

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