根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

剣山    8月22日(土)

2009年08月24日 23時29分47秒 | インポート

          四国・剣山(1955m)       阿蘇にのぼる会例会 

            曇りのち晴れ            ※文字サイズは(大)が最適

(アクセス) 宮地(17:50)→九州自動車道(熊本IC)~山陽道~瀬戸中央道~
      高松道~徳島道(美馬IC)→道の駅・貞光ゆうゆう館(発4:10)→
      (R438号)→見ノ越駐車場(6:30)

(行程) 剣山登山口「見ノ越」(7:05)→西島駅→大剣神社(8:45)→
      剣山頂上(9:10~9:25)→刀掛→見ノ越登山口(10:35)

(石鎚へのアクセス) 見ノ越駐車場(10:40)→貞光ゆうゆう館で昼食
            (発12:20)→徳島自動車道~松山道(松山IC15:15)→
            土小屋・国民宿舎「石鎚」(17:10)

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〇阿蘇のぼる会に入会して3回目となる県外遠征(07年:安芸の弥山・08年
 伯耆の大山)、今年は四国遠征が計画され西日本最高峰である石鎚山と
それに次ぐ剣山に登る事となった。

〇夕方、阿蘇を出発(17:50)して夜間バス(南阿蘇交通)での旅となる。
 車中泊は初めての経験である。
 殆んど眠りにつくことは無かったような気がするが、福山SA(0:30)での
 トイレ休憩から先は美馬IC(3:00頃?)を出るまでは記憶が無いので、どこ
 かで熟睡していたのであろうと思った。

〇南阿蘇交通のバスは大型車であるのでつるぎ町「道の駅・貞光ゆうゆう館」
で四国交通の小型車に乗換え(4:10)、R438号線を一路「祖谷の見ノ
 越」へと40km位走る。外は未だ暗い。

〇峠の登り坂にかかる付近から集落が少なくなり飛び地に一軒家が目立つよ
 うになった。霧雨のもやの中にポツント民家が崖沿いに佇んでいる。
 歴史の風雪に耐えたような風格の在る家で奥深い辺境の山里を感ずる。

〇細いつづら折れの峠の道、確かに大型車であったら乗り入れが出来なかっ
 たであろうと納得する。
 ヘアピンカ-ブが続く道路沿いには道路をガ-ドするように急峻な谷間から
 伸び上がった背の高い杉の美林がそそり立つ。その中をバスはグングンと
 高度を上げて走る。
 標高1000mと記した道標を過ぎる付近頃からは自然林に変わっていく。
 標高1400mの見ノ越登山口駐車場に着く(6:30)頃から小雨が降り出す。

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▼雨具に着替えて土産品店が並ぶ前の石段を登る(7:05)と剣神社が鎮座す
  る。神社の横からが登山道の始まりで道標には「剣山頂上へ4000m」と標さ
れていた。

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▼登山リフト(全長830m・標高差330m所要時間15分)の下のトンネルを過ぎ
 る頃から雨も上がり雨雲も去って行き、皆の歓ぶ声が行き交った。

▼ブナ等の自然林が茂る登山道を過ぎると笹尾根とシコクシラべの林と白骨
 樹が織り成す景観に変わり、振り返ると祖谷山系の連なる山が大パノラマと
 して広がり雄大な景色に圧倒された。

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▼8:13分にリフト西島駅に着く。

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大剣神社(8:45)を経由して大剣岩の横を歩き最後の尾根を登り上げると岩
 塊の基部に鎮座する剣山本宮に辿り着く。

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▼岩塊と土産品店の間の石段を登り上げるとクランク状に曲がる木道を頂上
 広場に向かって、緩やかなスロ-プを歩く。周囲はミヤマクマザサの笹原と
 なって広がっている。

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▼頂上は板張りの散策路が三角点を中心に円状に整備されていて360度の
 展望であるが遠望は雲が湧き上がっていてハッキリとした眺望は出来なか
 った。
 次郎笈(ジロウギュウ)への縦走路と次郎笈の雄姿はハッキリと確認出来た。
 私が好むこの稜線歩き、今回の計画には無かったが次回の楽しみに残し
 て、もう一度、花の時季に挑戦したいと決意した。

 ★「次郎笈」への考察

    熊本には天草に次郎丸岳・太郎丸岳という山名があるが(ギュウ)と付
    く名称は無い様である。なぜ と付くのかを調べたら次のような事由
    があった。
 (次郎笈は標高1929m・剣山の南側に並んで聳えており、周囲から見ると
 剣山と一対の山に見えます。昔は、剣山を「太郎笈」と呼んでいたそうです。
 その名前は、太郎と次郎という名前の二人の修験者が「(おいずる)」と呼
 ばれる背負子を担ぎ、それそれ゛れの山へ分かれて登ったことに由来すると
 いう説)

(おいずる):修験者・行脚僧が仏具・衣類などを入れて背負う、脚・開き戸
 のついた箱。きゅう    

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▼頂上(着9:10~発9:25) での滞留時間は僅か15分で早々に引き上げた。
 「刀掛ノ松」経路で10:35分に見ノ越駐車場に下山した。

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〇待機していた四国交通バスに乗り込み、南阿蘇交通のバスが待つ
 「ゆうゆう館」へと向かう。途中、町並みの屋根に独特な造りがあるのに気づ
 く。(後で調べたら 「卯建: うだつ」 というものであった)←クリック
 

〇吉野川の川沿いにある「ゆうゆう館」で昼食して12:20分に立ち、高知自動 
 車道~松山道~松山IC→久万高原町→土小屋と走る。

〇石鎚スカイラインに入り面河渓谷を車窓から眺めながら山深くバスは高度を上
 げて進む。土小屋近くになると石鎚の最高峰天狗岳が雲の合い間に見え隠
 れしてその素晴らしい山容を現す。

〇 「国民宿舎・石鎚」 (←クリック)には17:10分に着く。
 この宿は私にとっては四国学園卒業の翌年、昭和48年に家族旅行以来の
 宿泊で今回で2回目となる。37年前と変わらない建物で懐かしい思いが込 
 みあがって くる次第であった。

〇夜の宴会は6:00から始まる。登山後のビ-ルは仲間との語らいに至福そ
 のものを感ずる。明朝は早い・・・9:30分眠りにつく。

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(出合った花) 

四国附子(シコクブシ:トリカブトの仲間)       四国風露(シコクフウロ)

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雄宝香(オタカラコウ)               雌宝香(メタカラコウ)

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