阿蘇北外輪山の野焼き
(草の道・狩尾坂の野焼き)
令和4年3月6日 快晴
(行程) 狩尾牧野(着13:30~野焼き見学~発15:30)
阿蘇の一斉野焼きは先週が「阿蘇五岳山麓」そして今日は朝6時、
阿蘇市のお知らせ端末から「北外輪山一帯」の野焼きが
本日実施されるとの放送が流れた。
一斉野焼きは、野焼き日和に(雨・風)合わせて再三順延されるのが
例年のパタ-ンであるが、今年は事無く予定通りに実施されることとなった。
今日は少々風が強い(予報では4~5 m/秒)ようであるが・・・
野焼きを観ないと阿蘇の寒い冬のから抜け出せないのが
私の気分である。
それなのに、なぜか昨年に限って見学していない(笑)
私の野焼き見学の定番は「像が鼻」であるが、
今年は昨年初めて登った草の道「狩尾坂」登り口手前に広がる
原野を見学することとした。
その狙いは、
原野から駆け上がる急峻な山肌を燃やす炎の光景である。
(山名は、たぶん「ボタ野・882m」であろう?)
阿蘇北外輪山の野焼き(草の道・狩尾坂) 2022年3月6日
↑【自宅裏路地から眺める野焼きの煙】
私が定番として野焼き見学をする像が鼻(左の煙)
火付けは9時に始まるので佳境に入る時間帯・・・
午前中に外輪山山頂部とその北側原野が焼かれ、
午後になると阿蘇谷側に移動して外輪壁側に火の手が上がる。
本日の見学場所は狩尾坂(外輪壁側)であるので
午後から自宅を出発
↑【溶岩岩の猿】
牧野入口(砂防ダム工事現場)に駐車して
「狩尾坂」に向かう牧野道から猿岩を眺める。
↑【炎を従えて阿蘇谷を眺める猿】
↑【右の山斜面が狩尾坂ル-ト】
正面ピ-クの山は、左半分が焼かれている。
(本日見学する場所の最上部にて)
↑【急峻な山裾に火が入る】
↑【森林限界線の野焼き】
風向きによっては、いつ起きてもおかしくない森林火災の恐れ
↑【移動してゆく野焼き隊】
外輪壁(カルデラ壁)を焼き尽くし、牧野側に火が入る
↑【火の手が速い】
↑【圧巻の野焼き風景】
本日期待していた通りの光景が燃え上がる。
山の稜線と山裾の原野から、炎がせめぎ合う。
(この山は、たぶん「ボタ野・882m」であろう?)
↑【牧野道そばに炎が舞う】
↑【炎から、逃げながらの撮影】
炎の向きが急遽変わり、熱風が迫る・・・
↑【燃え盛った火の跡を見つめる野焼き隊】
↑【煙り佇む山姿】
野焼き集団(狩尾一区)は退散するが残り火は燃え盛る。
見学を終えて
野焼きは、阿蘇の春を告げる風物詩でもあるがその風物詩に付き物が
「山火事」と「サイレン」そして庭に舞い散る「燃え殻」・・・・
毎年のように鳴り響くサイレンは今年も例外ではなかった。
阿蘇市のお知らせ端末からは
消防団出動要請の放送が今年も繰り返され
「西湯浦」「古城地区 古閑牧野」
の山林火災の知らせが報じられた。
夕方のテレビでは
「野焼きによる全身やけどを負った・・・」とのニュース
牧野組合や野焼き支援ボランティアの人々の苦労は並々ならないものを感ずる。
(ANNニュース)阿蘇市一の宮町の原野で午前11時半すぎ、
「火にあおられてけが人が出ている」と通報があった。
警察によるとけがをしたのは地元の男性2人でこのうち60代男性は
全身にやけどを負った。2人は野焼きの火付け役だったということだ。
(2022.03.18日 加筆)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます