ドラマ「救命病棟24時」第3話『命を救う者たちの選択』の感想です。
一部ネタばれがありますので、これからご覧になるご予定の方はご注意下さいませ。
ドラマの冒頭でアメリカ帰りの澤井医師(ユースケ・サンタマリア)がERを三班体制にしたい、と構想を述べるシーンがあります。
三班体制だと、ひと班が勤務、ひと班がオンコール(待機)、ひと班が休日となるのでしょうか。
ERドクターが疲弊せず勤務できる理想の形を作ろうとする澤井に期待したいです。
ER勤務中忙し過ぎて家庭崩壊し、麻酔科へ移った花輪。シングルマザーで放射線科の看護師(実は救命認定看護師)の山城。
この二人がERチームに入って、いよいよ役者が揃いました。
ところで、花輪医師が二言目には「麻酔科は定時に帰れるし楽だ~」と言っていますが、この設定は疑問に感じます。
麻酔科医は手術中の管理はもちろん、術前の麻酔の導入から術後の経過観察まで見届ければならない、拘束時間が非常に長く過酷なポジションの筈です。
深夜にまで及ぶ事さえある長時間の外科手術が増える傾向にある今日、麻酔科の過酷な勤務体制に、麻酔科のお医者さんも不足しています。
どうも「麻酔科医は暇~」という印象を与えるドラマの姿勢には疑問を感じざるを得ません。
あ! もしかしたら、「麻酔科は暇なんだって?」とだまされた医学生さんがうっかり麻酔科に進むように仕組んでいる、深遠な目的のドラマなのでしょうか??
いや…、さすがにそれはないか…。
*画像はジェニーです。
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